Research Project
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
二重チェックによる精度の向上は実現出来なかったが、59年度に導入した漢字処理によりチェック作業の効率を上げて、浮いた工数を精度の向上にふりむけた。データの精度を向上させるもう一つの因子は、適切なコードを用意することにある。今年は、この度にも留意した。疾病コードに、1533(S字結腸)、1534(盲腸)、1535(虫垂)、1539(結腸)、1541(直腸)、1560(胆嚢)、1561(外胆管)を追加した。転移リンパ節では、99(リンパ節NOS)を追加した。早期癌、不顕性癌・潜在癌を他と区別するため1桁のコードを設け、これによって重複癌も含めて、これらを他と区別した。非腫瘍性病変については、3255(肝性脳症)、1399(全身性)感染症、4254(心拡張、拡大)、7471(心奇形以上の複合)、4527(門脈圧亢進N)を追加した。今年の処理対象になった症例数は39,924件であった。作成した統計表は、主表A:性・年齢階級別頻度表(悪性腫痕、良性腫瘍、感染症、その他毎に小計を設けた);主表B:都道府県別頻度表(地方毎に小計を設けた);副表については、59年度と同様に統計をとったが、早期癌、微小癌・潜在癌については、従来、胃、甲状腺、前立腺以外は一括してその他で扱われていたが、60年度の処理では、全ての臓器を独立させた。藍沢、浦野、馬場らの独自の研究の過程で発見された誤りを修正して、1本の磁気テープに統一した形式で集録した(59年次まで)。又、統計表作成時には都道府県の単位でコード化されていた住所を都市特別区に細分し上記の磁気テープに集録した。電算植字は、病院分について実施された。電算植字の磁気ディスクから処理用電子計算機へデータの物理移送を行い、自動変換について検討した。その結果、いわゆるテキストファイルによる移送で、自動変換が可能であることが判った。
All Other
All Publications (5 results)