Project/Area Number |
59840015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今村 峯雄 東京大学, 原核研, 助手 (10011701)
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Project Period (FY) |
1984 – 1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1984: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | 加速器質量分析 / 加速器 / 微量分析法 / 年代測定 |
Research Abstract |
1.タンデム加速器を用いる高エネルギー質量分析 昨年度の負イオン源入射系の改善(負イオン源の直線コースへの移動)、加速イオン輸送系の改善(振分け電磁石あとの4極電磁石設置)に伴うイオン光学系の調整を60年6月まで行った。60年7月【^(10)Be】の測定を行い、【^(10)Be】について従来より測定の操作性、安定性が優れていることを確認した。また初めて【^(14)C】の検出を試みこれに成功した。 60年9月〜12月には主として測定精度と感度の改善に取り組んだ。このため負イオン入射系での質量分析が容易かつ迅速に行なえるよう、90°入射電磁石を絶縁し、オプティカルコードを用いた遠隔操作を行う電場スキャンによる質量分析の方法に改良した。またデータ集録のシステム化を計り、PC-9801(NEC)パーソナルコンピューターをコントロール系とする自動データ集録システムを完成させた。これらによりデータ精度は【^(10)Be】で±3%,【^(14)C】で±2%と改善された。また測定における種々のバックグラウンドの原因を調べ改良の結果、感度として【^(10)Be】/【^9Be】比3×【10^(-14)】,【^(14)C】/【^(12)C】比〜5×【10^(-16)】を得た。【^(10)Be】測定の精度はチュリヒエ科大での精度とほぼ肩を並べるもので世界的に最高水準にある。【^(14)C】の感度は約7万年の年代に相当するが実際の試料では「現代の炭素」の混入を取り除くこと(又は混入を防ぐこと)が焦点であり試料の調整法が今後の課題である。61年1月〜2月には様々な実際の試料での測定を行い興味ある結果を得ている。 2.RFQライナックを用いる高エネルギー質量分析 新しいRFQライナックの調整等で実質的な実験は行えなかった。
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