Research Project
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
昨年度開発した本試作機に改良を加え、可搬式として実用に供することができるまでに完成した。1.装置設計概要本装置は水槽、荷重検出、呼吸器内空気量測定、ボイラー部から構成される。可搬性を向上させるため、各部は分解、組み立てを容易にし、軽量構造にした。2.装置改善試作機性能試験の結果、以下に示すように水槽部と荷重検出部に改善を必要とした。2-1.水槽部a.塩化ビニールシートの張力不足により、貯水時水圧による側面の変形を生じ、貯水量が増加、また水の振動減退時間が長くなった。対策:上下フレーム間に等間隔に棒を通した。b.組み立てを簡単にするために各フレーム間固定にはボルト先端の摩擦力を利用したが、ルーズニングを生じた。対策:ボルト剪断力による固定に改良した。2-2.荷重検出部a.支点部改善、荷重支持部に拘束による外力がかかりすぎていた。対策:3支点中1点をジョイント式に固定し、1点をレール伏軌道に乗せ、第3点面は自由にした。b.ロードセル形状修生、ロードセルの容器収納部に一部容器への接触を起し、荷重作用方向に傾きを生じた。対策:コードカバーの一部を切除し、導線を本体に固定した。3.実用検定 全装置の主要部は1【m^3】に収納可能であった。組み立てから測定まで準備に要した時間は約2時間であった。精度は固定式と変らなかった。