Research Project
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
第一年目の研究で、大出力レーザー、高感度カメラそして画像解析装置を備えた螢光顕微鏡システムが完成し当初の目的であった螢光標識した単一の蛋白分子の直接観察が可能になった。今年度は、本装置に大出力のXeフラッシュランプを組み込み、CagedATPを用いたフラッシュホトリシス法によるATP濃度ジャンプができるようなシステムにした。Xeフラッシュランプは1パルス当りのエネルギーは30Jで、この光は石英レンズ、石英コンデンサを通して試料面に集光されるようになっている。CagedATPのホトリシスの場合330nm±30nmの波長の光で行なわれるが、今の場合この波長領域での光エネルギーは1パルス当り約200mJ以上と計算されCagedATPのほとんどが1パルスのフラッシュでATPに変えられると考えられる。例えば、10mMのCagedATPが0.1mMのATPに変えられるに必要な時間は0.05msである。0.05ms以内に0.1mMのATPができれば、アクテン・ミオシン複合体にATPが結合してからの経過を直接実時間追跡できる。
All Other
All Publications (4 results)