Project/Area Number |
60010061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医, 教授 (00045345)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥12,500,000 (Direct Cost: ¥12,500,000)
Fiscal Year 1985: ¥12,500,000 (Direct Cost: ¥12,500,000)
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Keywords | キラーT細胞クローン / LAK / NK / IL-2 / TRF / IFN / 自家癌系 |
Research Abstract |
癌増殖局所微少環境における生体の免疫学的防禦反応の機序を明かにし、これを応用して直接的な制癌を実施することを目的として次の成果を得た。 1. ヒトおよび各種動物の癌組織より免疫関連細胞を單離すると、T細胞特にLyt-【2^+】【3^+】(Leu-【2^+】)T細胞が多く、正常又は炎症組織におけるリンパ球とは量笑とも明らかに異なる。 2.これらLyt-【2^+】T細胞は自家癌又は同系癌に明かなキラー活性を持つ。これにはNK活性、LAK活性を持つものが多いが、明らかに自家癌特異物なキラーT細胞がある。 3.一方癌細胞破壊の別の機序として、抗原特異的に反応するLyt-【1^+】【2^-】T細胞がリンフォカインを産生し、これによりマクロファーシなどが活性化する現象も認められた。 4.IL-2加、自家癌細胞刺激により、癌特異的キラーT細胞を長期培養し、更にクローン化することができた。これを用いてWinnの方法により、生体内でも自家癌を破壊することが確められた。 5.腫瘍局所における各種リンフォカイン、サイトカインの役割が明かにされた。すなわちT cell replacing factor(TRF)、BCGFなどの性状が明らかにされた。またキラーT細胞分化因子が見出され、生化学的に固定された。多核白血球の産生する免疫促進因子の大量産生系が確立され、精製され、化学的に解折された。IL-2、INF-γなどと、T細胞、LAK細胞、NK細胞などの誘導との関係が詳細に検討された。これらの成果は局所的な癌細胞増殖抑制機構に解明に応用され、人癌治療へのアプローチの可能を示唆した。
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