Project/Area Number |
60010076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
石川 隆俊 (財)癌研究会, その他, 研究員 (30085633)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥14,400,000 (Direct Cost: ¥14,400,000)
Fiscal Year 1985: ¥14,400,000 (Direct Cost: ¥14,400,000)
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Keywords | イニシエーション / イニシエーター / 化学発癌 / 発癌の修飾 / 発癌遺伝子 / 前癌病変 / DNA修復 / アルキル化DNA |
Research Abstract |
本研究班の昭和60年度に行なった研究実績の概要を以下に記す。研究内容を箇条書きし分担研究者名を()内に示してある。 1. 妊娠ラットをDENA等でイニシエートすると、【F_1】ラットの肝に前癌病変が誘発されるが、その効果は【F_2】以後には及ばない(小川)。 2. 低用量のイニシエーターの加算効果をラット肝でみると、1回目の投与効果は2回目の投与で増強して検出された、(高橋)。 3. BBNによるラットの膀胱発癌を3群の年齢の異なる動物で比較すると老化動物では著しく発癌率が上昇した(福島)。 4. X線を幼若ラットに照射するとあとになって肝に前癌病変が誘発される。これらの前癌病変としてのポーテンシャルは低い(北川)。 5. 低用量分割イニシエーションによるアウス皮膚発癌実験から分割イニシエーションの効果はその回数に関しlinearであった(石川)。 6. DENAでイニシエートされたラット肝細胞の分離培養細胞のファロイジン感受性は発癌の過程の進行に伴って低下した(塚田)。 7. ヒトの子宮嫂癌手術材料の60%、培養株の全てにヒトパピローマウイルスのDNAを見出した。1例の癌のDNAはNIH3T3細胞をトランスホームし、ヌードマウスに腫瘍を形成した(角川)。 8. アルキル化発癌物質に対する適応的応答についてalkA,ada遺伝子の発現誘導の機序を大腸菌を使って明らかにした(中別府)。 9. 近年開発されたDNA付加体の超微量定量法を応用し、ヒトの肝組織よりDNAを抽出し【O^4】-エチルチミジンの測定に成功した(許)。 10. ラット肝部分切除による再生に伴なうc-mycの発現の制御機構を in vitro runon転写実験により調べmRNAの増加を証明した(林)。 11. 汚染大気中に含まれる突然変異原物質ニトロピレン誘発肉腫よりNIH3T3をトランスホームする3種の活性化rasを検出した(長尾)。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)