Stem Cell Assayを用いてのがん細胞の薬剤感受性に関する研究
Project/Area Number |
60010083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
小川 一誠 (財)癌研究会, その他, 研究員 (70124245)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 1985: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
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Keywords | Stem Cell Assay / 方法論 / 臨床相関 |
Research Abstract |
Stem Cell Assayを研究する施設は年々増加し、現在では少なくとも10施設以上あり、世界中で最も潜んに研究している国といえよう。 主たる研究目的は個々の症例の感受性テスト及び新抗癌剤のin vitroの第2相研究としてである。以下に本年度の研究成果を綜括した。 1.方法に関して:人肺癌株PC-9を配布し、Salmonらの原法と各施設独自の方法との比較を行った。同一薬剤、同一方法を用いたにもかかわらず各施設間に感受性の差が生じた。原因は培養液、薬剤調整から使用までの保存方法、コロニー算定の方法の差にあると考えられた。しかし、原法と各施設で行っている方法間の成績の差はなかった。結論として、Salmonらの原法を対照としつつ、独自の方法を進めることがすすめられた。更に本法の最大の欠点は感受性テストを行うのに必要なコロニーの生育する率が低いことである。乳癌、卵巣癌、大腸癌、肺癌では60〜70%の症例で発育するが、胃癌、肉腫では20%以下となる。この効率をより高める研究が必要である。 2.臨床効果との相関:True negativeが90%以上であるのに対してTrue positiveは25〜70%と大きな差があった。これには腫瘍自体の感受性の差、腫瘍量、前治療等の因子が関係した。これは臨床におけるPhase ll Studyの背景因子による感受性の差と同一の因子であり、本法が臨床の状態を良く反映しているともいえよう。True positiveの結果を利用しての11nd Line Chemotherapyの選択が研究された。 Stem Cell Assayは臨床に近い感受性テストとして良い方法である。しかしコロニーの成功率を考えて応用すべき方法である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)