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がん細胞の結合と脱離の制御機構

Research Project

Project/Area Number 60015032
Research Category

Grant-in-Aid for Cancer Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

竹市 雅俊  京都大学, 理, 助教授 (00025454)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Keywordsがん / 細胞接着分子 / カドヘリン / 細胞膜
Research Abstract

がん細胞の転移は、細胞の脱離をきっかけとして開始される。正常組織の細胞は相互に安定な結合を保ち、自由に脱離することはないが、がん細胞はこの原則を破る。本研究計画は、細胞間接着分子カドヘリンの構造と機能の解析を通して、がん細胞の結合と脱離の機構を解明することを目的とした。カドヘリンはサブクラス(E,N型など)に分類され、それぞれが異なる特異性を示す。正常、およびがん細胞のカドヘリン分子に関して、次のような研究成果を得た。
1. カドヘリンの単離と構造解析:E型およびN型のカドヘリンのトリプシン断片を単離しそのN末端のアミノ酸配列を決定した。その結果、この二つのカドヘリンは共通のアミノ酸配列を持ち、この配列はカドヘリンの機能にとって重要な部位であることが示唆された。2.未知のカドヘリンの検出:E型およびN型カドヘリンのいずれも発現していない近位内胚葉細胞株PSA5Eのカドヘリンをモノクローナル抗体によって同定し、P型カドヘリンと名づけた。 3. カドヘリンの発現パターンの解析:各型カドヘリンの胚発生における発現パターンを、免疫組織学的方法により調べたところ、次のような事実が明ちかになった。(1)細胞群が分離するときには、一方の細胞群が別の型のカドヘリンを発現する。(2)細胞群が会合するときには、同じ型のカドヘリンを発現する。 4. E型カドヘリンの膜内運動:E型カドヘリンの膜内における動態を蛍光退色回復(FPR)法によって調べ、約半分量の分子が細胞間結合部位において移動可能であるという結果を得た。これは、E型カドヘリンによる細胞結合がダイナミックなものであることを示唆した。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Proc.Nat.Acad.Sci.USA. 82. (1985)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report
  • [Publications] Develop.Growth & Differ.27. (1985)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report
  • [Publications] Nature. (1986)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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