Project/Area Number |
60015069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
仁保 喜之 九州大学, 医, 教授 (60091287)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥8,500,000 (Direct Cost: ¥8,500,000)
Fiscal Year 1985: ¥8,500,000 (Direct Cost: ¥8,500,000)
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Keywords | 急性非リンパ性白血病 / 白血病芽球コロニー / 白血病芽球増殖因子(LBGF) / ヒト膀胱癌 / HTB9細胞株 / 無血清培養 / モノクローナル抗体 / 陰イオン交換カラムクロマト |
Research Abstract |
試験管内でヒト急性非リンパ性白血病芽球よりなるコロニーを形成サセルコトが可能となったが、この白血病芽球コロニーの形成には白血病芽球増殖因子(LBGF)の添加が必要である。我々は高力価のLBGFが証明されたヒト膀胱癌由来のHTB9株細胞培養上清(HTB9-CM)を用いてLBGFを検討した。LBGF活性の測定は白血病芽球コロニー法により行った。 HTB9-CMと従来のPHA刺激リンパ球培養上清(PHA-LCM)とは、ほぼ同程度のLBGF活性力価を示した。HTB9細胞株はLBGFを無血清培養で大量に採取できる点でPHA-LCMに比し優れていた。またHTB9-CM刺激による白血病芽球コロニー形成法ではPHA-LCM刺激と異なりTリンパ球コロニーは形成されない利点が有ることを証明した。 次いで、HTB9細胞を無血清で大量に培養し、培養上清をホロファイバーシステムにて限外濾過濃縮し、HTB9-CM中のLBGFの物理化学的性状を熱処理、ゲル濾過、陰イオン交換カラムクロマト、クロマトフォーカシング、逆相クロマト、疎水クロマトにて検討を加えた。ゲル濾過では、LBGF活性が分子量推定約3万に相当するフラクションに流出したのに対し、正常骨髄造血の刺激因子(CSF)活性は分子量約2万7千に相当するフラクションに流出した。また陰イオン交換カラムクロマトにて、LBGF活性と主なCSF活性は別の塩濃度で溶出した。すなわち、これらのカラムにてLBGFとCSFが分離できる可能性を認めた。 さらに陰イオン交換クロマトにて部分純化濃縮されたLBGFを抗原として免疫したマウスの脾細胞とマウス骨髄細胞株とを融合させた。現在、融合細胞株を得て抗LBGF活性を有するモノクローナル抗体を産生する特異的クローンを選別中である。
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