Project/Area Number |
60020010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
須賀 尭三 宇都宮大学, 工, 教授 (00162842)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 河口砂州 / 導流堤 |
Research Abstract |
1.研究の目的 河口閉塞対策工法の代表的なもののひとつとして、河口導流堤の設置がある。しかし、導流堤の諸元(長さ、方向、開口幅)の決定に関して、現在のところ明確な指針は存在せず、経験的判断に委ねられているのが実情である。本研究の目的は、各種の環境因子から適切な導流堤諸元を決定する手法とその理論的根拠を明確にすることを目的としている。 2.研究の成果 (1).導流堤付傍の流速場を定量的に把握するために、等角写像を用い て、二次元解析を行った。さらに、ポテンシャル流解析・砂の連続 式・流砂量式を結び付けることにより、導流堤近傍の局所的な堆積、 侵食の判別が可能となった。 (2).平面水槽を用いて、水理実験を行った。実験は、導流堤及び波浪 の諸元を一定とし、河川流量を変化させて、計3ケースについて行 った。主要な結果は以下の通りである。 ア.砂面測定器を用いて、地形変化量の詳細な測定を行った。測定結 果と、(1)に記したポテンシャル理論をもとにした地形変化予測との 対応は良好であった。 イ.固有関数展開の手法を用いて、海浜地形の解析を行った。その結 果、第一,2位の固有値が全固有値の和の95%を占めていることが 判明した。これは、複雑な河口付近の地形変化を比較的簡便にモデ ル化できる可能性を要唆している。 ウ、河川流により排出される土砂は、河口前面にテラス状に堆積する ことが認められた。実際の河口においても、その様な地形の存在を 裏付ける資料が得られた。
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