明治以降における我が国の主要火山噴火の資料収集と解析
Project/Area Number |
60020019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下鶴 大輔 東京大学, 地震研, 教授 (80012889)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 火山 / 噴火 / 新聞記事 / 噴火記事 / 火山灰土壌 |
Research Abstract |
1.新聞記事・写真その他の資料収集:現在までに収集した新聞記事は次の通りである。十勝岳(大15,昭37)、 有珠山(明5,43)、樽前山(明5,42)、安達太郎山(明33)、磐梯山(明21),焼岳(明37)、日光白根山(明6,22,大8)、草津白根山(明21,30,35)、浅間山(明44,大2,3,9,昭9)、三原山(大3,昭25)、三宅島(昭15)、伊豆鳥島(明35,昭14)、明神礁(昭27)、阿蘇山(昭8,28,33)、桜島(大3,昭21)、薩摩硫黄島(大3,昭9)、口永良部島(昭6,8,9)について各種新聞記事を収集、火山毎にファイル完了。また、写真は、北海道駆ヶ岳、焼岳、草津白根山、樽前山、硫黄島附近海底火山、三原山、浅間山、阿蘇山、桜島等各火山の古い資料を収集した。以上のうち、昭和25年三原山の噴火開始より終了までの観察日記を地元で発見し、1,000枚に達するコピーを完了。また、同火山の昭和25年噴火時の写真も多数収集したことは大きな成果であった。これらの資料は、「昭和25年伊豆大島三原山噴火実録」として將来出版予定である。それ以外の資料は現在解析中である。 2. 明治以前の噴火活動については、大噴火に関する古文書の記録が残っているが、それ以外の噴火活動については不明である。これを知るために、浅間山の1783年と1108年の大噴火の降下火砕物中に挟まれている火山灰土壌に着目し、火口から安中市に至るまでの土壌のサンプリングを行ない解析を行った。全体として、675年間の火山活動は、明治以降の火山活動より激烈であったと解釈された。火山礫と軽石の体積比は、火口から遠ざかるに従って減少し、安中市では殆んど軽石のみであった。また、土壌は4層に識別出来て。下位の2層は上位2層に比べて軽石の量が多く、噴火様式の差があったことが推定された。また、花粉の分析を行い、古環境としての植生も明かとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
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