Project/Area Number |
60020025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
堀内 照夫 信州大学, 農, 助教授 (20021058)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | 自然災害 / 土石流災害 / 砂防計画 / 砂防ダムの土砂貯節機能 / 前庭の洗掘防止 / 砂防ダムの補強 |
Research Abstract |
本研究は中部地区5大学の治山・砂防工学研究グループのメンバーが、砂防ダムの機能評価について施工実績、工法、前庭の洗掘防止ならびに袖部の補強などに重点をおいて研究を行った。 北沢は「森林の防災機能を向上させる治山ダムの評価と題し、小渋ダム上流域の治山・砂防ダムが美和ダムのそれよりも土砂抑止量が多いことを指摘した。片岡は「土砂災害地における砂防ダム」と題し、水系の発達段階に対応して砂防ダムの配置計画を立てることが必要であることを提示した。飯田は「治山・砂防ダムの貯砂に関する一考察」と題し、水抜口が貯砂量の調節に有効な役割を果しており、土石流に対しポケットとして有効に仂くと考察した。宮崎は「砂防ダム群における流出土砂の貯留、調節について」と題し、連続する砂防ダム区間を"群"として評価し、透過性ダム(開口、大型水拔口)を上流に配置することが有効であると考察した。網本は「荒廃渓流におけるダム施工区間内の渓床変動について」と題し、治山ダム施工区間においては堆積、洗掘現象の面からも、移動土砂の粒径からも安定的でバランスがとれていることを示した。木村は「低ダム群工法による遊砂地空間の土石流処理機能」と題し、低ダム群工法が土石流の拡散、堆積を促進するうえに効果的であることを強調した。大村は「土石流に対するすのこ型スリットダム模型の土砂分散の効果に関する実験的研究」を行い、流心部を逆勾配にしたスリットダムの有効性について検討を行った。林は「治山・砂防堰堤の水叩部における洗掘深さに関する実験的研究」を行い、前庭の洗掘防止のため混合粒径砂れきに対する洗掘現象について説明した。堀内は「砂防ダム袖部の強度補強に関する実験的研究」を行い、新旧コンクリートの打継目にあたる袖部が砂防ダムの弱点になっていることを指摘し、鉄筋補強の必要性について述べた。 上述の研究成果は報告書として取まとめ中であり関係者に配布する。
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