Project/Area Number |
60025015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
吉谷 豊 長岡技術科学大学, 工, 教授 (90134965)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 除雪 / 排雪システム / 除雪ロボット / 屋根雪処理 / 除雪の便益 / システム評価 / 融雪量評価 |
Research Abstract |
豪雪都市の除排雪機能を強化するため、除雪機械や屋根雪の処理作業を自動化して、集雪冷房システムの一環として開発を進めている雪の水力輸送システムと複合することを目指す。 (1)システムの経済性を評価することを重視し、除排雪がもたらす便益を交通の観点からみる。具体的には、長岡市を中心とする積雪地域において、旅行時間の日変動を、無雪時と有雪時について比較検討した。次に、路線トラックがターミナル到着指定時刻に対して、どのように行動しているかを遅刻確率によって表現し、その遅刻リスクを前提とした有効旅行時間によって、道路の整備水準、除雪水準を評価した。この時間を金額として便益に換算する方法は検討中である。 (2)屋根雪処理を行う除排雪ロボットシステムを構成するために、屋根の形態、除雪方法、排雪方法等の調査検討を行った。その結果、第一段階として、屋根雪除去のロボットアーム機構を、軽量、高トルク、低コストの思想で、解析、設計、試作した。試験の結果、ほぼ予想通りの機能が得られた。次年度以降、これにハンド部分を追加して行くことにより、実用機に近づけることができる。 (3)道路上の雪を直接水力輸送のパイプラインに送り込むロータリー集雪車の概要設計を行ない、建設省東北技術事務所で試作された類似の機械を調査した。その結果、現在使われているロータリー除雪車の能力に合わせて、100トン/時以上にすることは、ホースリールを用いる現設計方式では困難なことが分った。 (4)除排雪の必要量を常時把握する方法として、気象データと対象地域の除排雪記録を用いて計算する方法を考案した。その場合 日射と風による融雪量が重要で、その評価のための基礎データを実験室的に求めた。
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