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地震予知への新しい試み-S波偏光異方性による地殻応力変化の検出

Research Project

Project/Area Number 60025032
Research Category

Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

安藤 雅孝  京都大学, 防災研, 助手 (80027292)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords異方性 / 偏光異方性 / 応力 / 割れ目
Research Abstract

地震予知達成は急務の課題である。着実な観測の積重ねと共に新しい方法が開発されねばならない。この研究の目的は、地殻内応力の測定にS波がいかに有効であるかを示し。新に地震予知研究項目の一つとして採用することを提案することにある。
S波は異方性媒質内を通過する際、通常直交する2つの波に分離する。この2つの波の振動方向・速度差を用い、異方性媒質の性質を解明することが可能となる。上部地殻内岩石は、無数の微小な割れ目の分布により異方性を示すことが、実験的にも理論的にも明きらかにされている。この研究では、全国5ヵ所地震観測網のデータを用い、S波から求められる地殻内割れ目の分布様式を推定した。
結果は以下のとおりである:
(1) S波振動方向の平行性
地熱地帯の一部の観測点を除き、最初に到達するS波の振動方向は各観測点ともほぼ一定であった。 地震のメカニズム,地形,不均質を考慮すると、このような平行性は異方性を導入することなしに説明するのは困難である。
(2) 偏光した2つの波の到達時間差
解析したデータの期間内には、上記観測網付近には大地震は起きなかった。最大の地震は、山崎断層近傍に発生したマグニチュード5.3の小地震である。この震源に一番近いMYO観測点からは、有意な到達時間差は検出されなかった。これは、地震の規模に比べ震源距離が大きいためと考えられる。
(3) 振動方向と応力軸の方向
S波振動方向は現在の応力軸の方向に必ずしも一到しないことが判明した。地質時代に生成された割れ目の方向にも依存することがこの研究によって明らかになった。 今後解明すべき課題である。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 地震学会予稿集昭和60年度秋季大会. No.2. (1985)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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