Project/Area Number |
60030004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
中村 儀郎 岩手大学, 工, 教授 (90003813)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥9,800,000 (Direct Cost: ¥9,800,000)
Fiscal Year 1985: ¥9,800,000 (Direct Cost: ¥9,800,000)
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Keywords | ポリ塩化ビニル / ポリエチレン / 炭素微小球 / 共架橋反応 / 開環重合 / ナトリウムナレタレニド / 有機系廃高分子 / 再生処理 |
Research Abstract |
1.多機能性添加剤による廃高分子の複合再生処理(中村儀郎分担):HAM,TAICのような汎用ポリアリル化合物を助剤とする過酸化物による共架橋反応を廃農業用PVCとPEの混合系に応用して、両者が非相溶系であるにも拘わらず、両成分の加成性ある力学的性を示す強靭、淡色な均一ブレンド成型物が得られることを明らかにした。さらに、この原理を応用することによってその他の非相溶系高分子系(フッ素ゴム/NBR;フッ素ゴム/ヒドリンゴム)のブレンドを可能にした。 2.グラフトコポリマーを用いる廃高分子の複合再生処理(三枝武夫分担):酢酸セルローズに対して2-オキサゾリン(MeOZO)をグラフトしたコポリマーのMeOZO鎖数のPVC混合系に及ぼす影響を動的粘弾性測定とブレンド物の破断面の電子顕微鏡写真から明らかにした。この結果MeOZO/セルローズ=1.74程度のコポリマーがPVC系に対して最もすぐれた相溶系を与えた。 3.エラストマーブレンドによる廃高分子の改質処理(こうじ谷信三分担):アミン末端NBRがテレキーリックなためIIR-NBR系が三次元化し、またIIR-PEの相溶性が十分でなかった。このためBr-IIRの代りにクロロスルホン化ポリエチレンを試用したがPE/PVCブレンド物の物性向上に対しては未だ満足な結果となっていない。 4.廃高分子の炭素材料への転換(稲垣道夫分担):ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどとPVCまたはPVdcの混合物からいずれも炭素微小球が得られることを明らかにし、その工業的生産に向けてハロステロイX材質の大容量(170cc)オートクレーブを試作し球状炭素製造を目的としてその組織構造を決定した。 5.有機ハロゲン化合物の無害化処理(奥 彬分担):PVCの脱塩酸反応をナフタレニド法及びTHF-【NH_3】系ビにる法で行い、脱塩酸率89%の共役ポリエンを得た。
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