Project/Area Number |
60030044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
白戸 紋平 名古屋大学, 工, 教授 (30022974)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥11,400,000 (Direct Cost: ¥11,400,000)
Fiscal Year 1985: ¥11,400,000 (Direct Cost: ¥11,400,000)
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Keywords | 凝集 / 固液分離 / 薄ケーク層瀘過 / 凍結融解法 / ペレット / 有機性汚濁物質 / 有機高分子凝集剤 / 余剰汚泥 |
Research Abstract |
固液分離が困難な廃水の最適凝集とその凝集に対応した最も効果的な分離手法について次の研究成果を得た。 1)高速瀘過濃縮のために各種ローターを試作してダイナミック瀘過効果を検討し、ブレイド型が瀘過速度の向上及び濃縮スラリーの移送に適すること、また、突起板の振動による薄ケーク瀘過が高速分離に有効であるとの結果を得た。棒貫入の凝集強度の測定法も得た。 2)凍結融解による汚泥の改質のために凍結速度の影響を検討し、凍結速度が小さくなると、固液分離特性の改質の割合が大きくなることを明らかにし、瀘過特性・溶解性全有機炭素濃度の測定にもとづき汚泥の物性変化を明らかにして最適操作の指針を得た。 3)高濃度懸濁廃水に適した凝集操作のために、実際的な系を想定して高分子と無機凝集剤を併用して凝集剤の添加方法と攪拌条件がフロックの生成に与える影響を明らかにし、固液分離に適したペレット状フロックの生成に必要な操作諸条件を求め得た。 4)有機性汚濁物質の電解浮上分離のために、回転て重管型浮上槽を試作して最適操作条件では100%に近い分離が可能との結果を得た。次いで、装置のコンパクト化と高処理能力を目的に多段回転円盤型浮上槽を試作し染色廃水では処理量が約4倍になるとの結果を得た。 5)固液分離が困難な生物的廃水処理余剰汚泥の効果的な脱水法を検討し、凝集剤処理は余剰汚泥の最終含水率にほとんど影響を及ぼさないとの推察を得た。適切な分子量の凝集剤によって処理すれば、低い泡過圧力によって効率のよい瀘過・脱水が可能との結果を得た。 6)活性汚泥中の微生物に基因して凝集構造に影響する多糖類・蛋白質の含有量と脱水性の関係を検討し、脱水性が低い汚泥では、多糖類・蛋白質の含有量が大きいこと、多糖類が低分子側に多く分布して比較的低分子の粘質成分が多いことを明らかにし操作指針を得た。
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