野外条件のもとでのマングローブ植物の光合成・呼吸の測定
Project/Area Number |
60030061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
荻野 和彦 愛媛大学, 農, 教授 (90026394)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | マングローブ / 現存量 / 光合成・呼吸 / 一次生産力 |
Research Abstract |
1.環境同調同化箱(MC-A3W,小糸)を用いた光合成測定装置を使用して野外で立木状態にある樹木の光合成・呼吸が測定可能な装置を組み立てた。流量設定装置(MC-I5,小糸)により通気した外気を同化箱前後で採集し、赤外線ガス分析計(ASSA 1610、日立-掘場)に導いてそれぞれの二酸化炭素濃度を測定した。同時に同化箱内に照射する光エネルギー量、照度、気温等を記録した。データの処理には計算機(PC-8801,NEC)を用い、一日の二酸化炭素収支、各測定値の日変化、光-光合成図、温度-光合成図を出力させた。 2.上の装置を用いて愛媛大学構内に生育するケヤキ(Zelkova serrata)を材料に用いて野外条件のもとでの光合成・呼吸測定をおこなった。光合成速度の日変化は照度の日変化とほぼ対応していた。光飽和点は陽葉で100klx、陰葉で50klx付近であった。光補償点は、陽葉で0.9〜4.0klx、陰葉で0.8〜1.4klxであった。陰・陽葉別の日二酸化炭素収支量の季節変化より単木あたりの年剰余生産量が7.68kg dry matter/tree・yrと推定された。 3.愛媛大学で栽培しているBruguiera gymnorrhizaの当年性苗について、人工的に照度、温度を変化させ光合成・呼吸を測定した。光補償点は1.4klx、光飽和点は30klxと比較的低く、陰樹型の傾向を示した。光合成の最適温度は20〜25仔であった。 4.昭和61年1月27日〜2月5日に西表島船浦に設置した研究区において、マングローブ林の現存量測定、汀線から内陸までの種組成・林分構造の変化、土壌環境、水質環境の調査をおこなった。また、数種のマングローブ植物の幼樹をもちかえり光合成・呼吸測定に供した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)