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屋久島生物圏保護区の動態と管理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 60030067
Research Category

Grant-in-Aid for Environmental Science

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

田川 日出夫  鹿児島大学, 教養, 教授 (90041756)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Keywords生物圏保護区 / 屋久島 / 保護区の管理 / ヤクスギ / ヤクザル / 動物加害 / 土壌滞畄時間 / 絶滅種
Research Abstract

〔経済〕島の経済が国有林経営に依存してきた過去からの脱却のため、多様な林産品の生産、共用林の活用などが試みられているが保護区が広がるにつれ、開発可能な場所が狹まるため、収入が減少する実体が明らかにされた。
〔砂防〕小集水域に於いて土壌滞畄時間を推定すると、小揚子川流域で1000年、白谷川流域で1500年で、森林は平均的にどんなに長くても1500年周期で強制更新している事実が分った。土壌の流亡については結果がまだまとめっていない。
〔植生〕伐採後の植生が非伐採地にどれだけ侵入するかを計ってみると、凡そ20mで、従来保護樹帯の幅が20mしか残されてこなかったのは狹すぎる。また狹い樹帯では林冠木、下生えの樹木ともに乾燥風の侵入によって枯死する例が多く観察された。森林の林冠欠所による更新速度は低い標高のイスノキ林で100年程度、スギ林では300年位であることが分り、年間気温の低い方が更新に長い時間を要することが推察された。
〔ヤクタネゴヨウ〕絶滅に瀕しているといわれるヤクタネゴヨウの種子は発芽力のない粃が多く、充実種子でも発芽しない。一方、発芽し生長するような生息地がなく、遺伝学及び生態学的に問題があることが判明した。
〔大型動物〕開発がすゝむにつれ森林に接している部分でシカとサルの加害が目立ち始め、現在有害鳥獣駆除による捕獲が進行している。サルについては総個体数が凡そ3000とされ、毎年1割程度の自然増に見合う駆除で均衡がとれていたが昨年は500頭がとられ、個体数が減少傾向にある。シカは個体数の推定すら行なわれておらず、現在生息域、生活行動、駆除数など基礎データを集めている。猿害の防止法についても考案中である。
〔鳥類〕鳥類のセンサスは一応終了し、隔離された屋久島におけるカラ類の生活空間の拡大現象と多様性とを結びつけて一般原則を見出そうと試みている。来年度は補足調査と管理法の提言についてまとめたい。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 植物と自然. 19-3. (1985)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report
  • [Publications] 鹿児島大学演習林報告. 13. (1985)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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