Project/Area Number |
60030075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
丸茂 隆三 東京農業大学, 公・私立大付置, 助教授 (80013548)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥12,400,000 (Direct Cost: ¥12,400,000)
Fiscal Year 1985: ¥12,400,000 (Direct Cost: ¥12,400,000)
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Keywords | マングローブ / 塩性植物 / 胎生種子 / 気根 / 食物連鎖 / 沖縄 / ヤエヤマヒルギ / キバウミニナ |
Research Abstract |
1985年6月に研究分担者8名及び研究協力者17名が沖縄西表島に集り、本年度の研究計画について打合わせた。ひき続き、仲間川、後良川を主研究サイトとし、マングローブ樹・群落、水域生物群集、土壌特性等のグループごとに調査を実施した。第2回目以降は、各グループごとに沖縄本島、石垣島も含め、各季節にマングローブ生態系について調査を実施した。 成果の一部はつぎの通りである。仲間川マングローブ林域で177の植生調査資料が得られ、14の植生單位が抽出された。マングローブの生育実験の結果、土壌のpH、塩濃度の生育條件は原地の環境條件と一致し、マングローブの層状分布構造が土壌條件によることが推察された。水域群集については、植物プランクトンは非常に少なかった。水中、近底層ではカイアシ類が卓越し、広塩種が出現した。水底にはデトリタスが多量に堆積しており、水域の生物生産の基盤は水中、水底のデトリタスであることが示された。貝類とカニ類の生態と食性が調べられ、デトリタス食者と直接葉を食う動物の生態系における役割が論ぜられた。 1986年1月に研究成果発表と次年度計画討議の会合を行なった。次年度は萩野班も加わり、研究協力をさらに強化することとし、「マングローブの生育と環境」、「マングローブ水域の群集と生産」、「マングローブ域の分解過程」の3つのチームを編成した。 本年度購入した備品のうち、70メーター、SCTメーター、ビデオカメラは野外調査に、微量定量ポンプ、光電比色計は室内実験に、それぞれ有効に使用された。これらの備品は次年度以降の調査にも使用される。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)