Project/Area Number |
60040050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Energy Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田口 久治 大阪大学, 工, 教授 (90028944)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 生物エネルギー / 高エネルギー植物 / ユーホルビア / マイクロ波加熱処理 / リグニン / バイオマス / アルコール / 遺伝子工学 |
Research Abstract |
研究目的 本研究は農林産資源及び未利用資源の有効エネルギー化を目的として、1)エネルギー資源としての植物の検索・選定と栽培・収穫の方法 2)化学的、物理的および生物的手法による有効エネルギー化合物への転換手法に関する基礎研究を行うものである。 研究成果の概要 本年度は、当班研究者全員参加の全体会議1回、各グループの討論会4回、総括班会議3回、拡大総括班会議1回を開催した。全体会議では本年度の成果発表と討論を公開で行い、得られた成果については成果報告書を作成し取り纏めた。総括班会議では本年度ならびに来年度の研究全体計画、推進方法などにつき討議し、拡大総括班会議では最終年度を迎えるに当って班全体の最終成果の取り纏めと長期的観点からのバイオエネルギー生産の展望を得るためにグループ間の情報交換、研究協力をより積極的に行う方向で討論した。 本年度の主な研究成果は次の通りである。 1.高エネルギー植物の研究:ユーホルビア属のカルス誘導に成功し、ユーホルビアの葉からポリプレノールを単離した。コパイオフェラのオイル成分の発熱量は約10,000kcal/kgであること、根菜類及び【C_4】型植物のエネルギー産出・投入比を明らかにした。 2.林産資源のエネルギー化の研究:木粉の連続的マイクロ波加熱処理でリグニンが70%可溶化すること、多段式爆砕の有効性等を明らかにした。マングローブ胎生種子からのタンニンの膜分離、リグニンの燃料化、裏スギの精油収量、リグニン分解酵素の単離について成果が得られた。 3.発酵によるバイオマスの有効エネルギー化の研究:セルラーゼの相乗作用の検討、耐熱性アビセラーゼの分離、アルコールやメタン発酵の最適化の検討と経済的評価が行われた。遺伝子工学的手法によって、澱粉あるいはセロビオース資化性酵母の育成、キシラナーゼ生産菌、リグニン関連物質分解菌の改良等の成果が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)