Project/Area Number |
60045078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Energy Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
田中 善之助 岡山大学, 工, 助教授 (70026053)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 脱灰 / 選炭 / 石炭処理 / コールクリーニング |
Research Abstract |
昨年度までに石炭廃石または低品位炭からの石炭回収について、実用化できる品位の石炭が得られる操作条件を明らかにした。本年度は石炭の脱灰について、その分離に及ぼす装置条件、操作条件について検討を行った。質的な追求では、粒子径100ミクロン程度の微粉炭を用いて、塔頂からの精炭の灰分含有率を、原料の約半分の7〜8%に、塔底からは灰分含有率を、原料の3〜4倍、即ち70%程度に濃縮することが出来た。またこの粒子径では精炭中の灰分含有率に限界があることがわかった。これは灰分の約半分が石炭中に数ミクロンの粒子として、かなり細かく分散して存在しており、高度脱灰には石炭粒子を数ミクロンに粉砕する必要のあることがわかった。分離としては下段の方が濃度勾配が大きくなり、分離性能はよく、従って高灰分の成分は得られるが、量的には少なく、脱灰率にはまだ問題が残されている。ここでは粒子径と脱灰の限界の関係を明らかにした。 石炭の脱灰においては、脱灰率と石炭回収率が共に優れていることが要求される。そのための操作条件としては、原料中の灰分含有率に等しい割合を灰分に富む成分として塔底から取り出せば、脱灰率と石炭回収率の両者に最も良い分離となる。この条件で操作して、種々の炭種で実験を行った結果、精炭中の灰分含有率を9%以下にすることができ、石炭回収率が90%、脱灰率は40%を達成した。これはほとんどの石炭で一般的に利用できることであり、産地等により灰分含有率にばらつきのある石炭をすべて灰分10%以下のものに出来る、安価で、かつ簡単に調整出来る方法を開発した。また昨年度までは、装置条件が一定であったが、本年度は段高、段数等の装置条件を変えて、それぞれに対して、種々の操作条件による実験を行って、分離係数、脱灰率、石炭回収率の関係を明らかにした。これによって乾式多段流動層脱灰プロセスの設計条件がわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)