Project/Area Number |
60045093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Energy Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
国府田 佳弘 琉球大学, 農, 教授 (20038186)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 夏野菜 / 冷房栽培 / ハウス冷房栽培 / バイオガス / メタンガス |
Research Abstract |
研究目的 沖縄地域において消費される夏野菜の大部分は移・輸入に頼っている。一方、県内では比較的畜産が盛んであり、これに伴う廃棄物からメタンガスを得ることはすでに研究されている。そこで、本研究はこれらを熱源とするガス冷房装置を用いてハウス栽培することにより、沖縄及び類似の離島地域の夏野菜の自給率を高めるシステムを作るための基礎資料を得ようとするものである。 研究成果の概要 (1)栽培試験 ハウス冷房栽培には大量のエネルギーを必要とし、そのままでは経済的に成り立たない。そこで夏野菜を栽培するために必要な最低の冷房時間を求めるため、3種類の野菜について各種の冷房時間で栽培した結果次のことが明らかになった。(ア)耐暑性の強い野菜である台湾ワケギには冷房の効果がなかった。(イ)ホウレンソウについては終日冷房の必要はなく、また朝の冷房効果はないが、夕方20℃で2時間冷房すれば良い生育を示し十分市販に共せるものが得られると判断できた。(ウ)高冷地野菜であるレタスについてもホウレンソウ同様夕方20℃で2時間の冷房をすれば十分に良い生育を示し、高冷地野菜もこの条件で栽培できることがわかった。 (2)冷房装置の設計 上述の栽培試験にもとづいて112【m^2】のハウスで栽培する場合、1台の2重効用ガス焚き吸収式冷温水機を使用する場合と、蓄熱水槽を設けた小型の一重効用ガス焚き吸収式冷温水機を使用する場合とについて設計を行った。これらの熱源は沖縄県においては豚糞から得られるメタンガスを用いるのが合理的であり、いずれの場合も豚62頭でこれを供給できることがわかった。
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