高臨界磁界シェブレル相超伝導々体の長尺線材化に関する研究
Project/Area Number |
60050023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小俣 虎之助 長岡技術科学大学, 工, 教授 (00115106)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1985: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | シェブレル相化合物 / 高磁界マグネット / 臨界電流密度 / Pb【Mo_6】【S_8】超伝導線材 |
Research Abstract |
現在、最高の臨界磁界(〉50Tat4.2K)を示すシェブレル相化合物(Pb【Mo_6】【S_8】)超伝導体は、高磁界マグネット用導体として実用化が注目されている新材料である。この材料の線材化が成功すれば、高磁物発生技術に大きな進展をもたらすものと期待される。最近、国内外の研究機関において、この材料の線材化、およびその臨界電流密度値の向上に関していくつかの研究が進められ、大きな臨界電流密度を持つものが得られ始めてきた。 我々は、この材料の線材化に関する基礎研究を進め、臨界電流密度の高い導体の作製法に関する研究、またその特性改善のために、磁束ピンニングの機構の解明を行ってきた。その結果、短尺のテープ状導体においてB=15Tで〜1×【10^4】A/【cm^2】,20Tで〜5×【10^3】A/【cm^2】(at4.2K)また 1.6Kでは、20Tで〜1×【10^4】A/【cm^2】と大きなJc値をもつ導体を得た。さらにまた、高融点金属の【Nb^-】をシース材とした線材を60年申請のドローベンチを用いて作製し、その臨界電流を測定した結果、従来報告されていた磁界依存性とはかなり異なる良好なものを得た。一方、テープ状試料において、結晶粒径を制御しうる導体作製法を見いだし、結晶粒径とピンニング力密度との間に強い相関があることを見いだした。これらの結果は、シェブレル相化合物超伝導体の実用化に向けて有意義なものと言え、今後の研究の進展が期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)