Project/Area Number |
60104003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関 集三 大阪大学, 理, その他 (10028061)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥30,600,000 (Direct Cost: ¥30,600,000)
Fiscal Year 1985: ¥30,600,000 (Direct Cost: ¥30,600,000)
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Keywords | サイクロデキストリン / 人工酵素モデル / ホストゲスト相互作用 / テトラアザシクロファン / ホフマン型錯体 / 尿素アダクツ / 気体水和物 / 沸石 / リン酸ジルコニウム / レシチン / 層間包接水 |
Research Abstract |
本研究班では、昨年9月東北大で、本年1月東工大でそれぞれ2日間全員参加研究発表会をもち、研究連絡、総括を行った。先づ第【I】-グループでは物質群中心に(1)サイクロデキストリン(CD)、(2)アザシクロファン類、(3)クラウンエーテル・イオノフォア類、(4)付加化合物型に分類してのべる。(1)では、α-、β-,γ-修飾体のinduced fit型包接体形成のキャップとゲスト分子の大きの関係(長ら)、酵素モデルとしての酸化環元補酵素モデル(戸田不)、荷電修飾体のアニオン包接能(松井)らが詳しくしらべられた。特に【B_6】依存アミノトランスファーゼの人工酵素モデルが世界初に成功、L-アミノ酸の光学誘導が確立された(田伏)。ホスト・ゲスト相互作用エネルギーとエントロピーが確立された(高木、備品10) (2)についてはテトラアザシクロファンを土台とした「たこ足」分子とそれに片側、両側キャップした竜型巨大疎水空間の構築が成功、酵素反応空間との対応がみられた(村上)。(3)ではアゾベンゼンの光異性化反応を更に多角的に利用したスイッチ作用やイオン輸送が展開され(新海)、逆に生体内イオン輸送を模した新しいアニオン輸送体イオノフォアが見出された(筑部)。 第2グループでは構造と物性が中心にしらべられ、ホフマン型哢体包接格子の新型(岩本、備品6)、テトラアザパラシクロファンの各種包接体の結晶構造の特長が解明された。(樋口)。 尿絵アダクツではゲスト分子の熱運動(淺井)、β-キノールHCl包接体や気体水和物(備品1-5)等のゲスト分子の運動が、それぞれ熱容量測定され、新しい相転移が発見された(菅備品1〜5)。ハイシリカモデルデナイト沸石については双子カロリメータにより、【NH_3】気体の包接吸着がしらべられ、酸点の特性が見事に捕えられた(堤)。さらに層状化合物としてはリン酸ジルコニウム有機修飾体やCa【Si_2】薄膜の研究が一段とすすめられた(山中)。生体膜成分主要分子「レシチン=分子多変体-水」系では、いわゆるサブ転移における層間包接水の役割がはじめて明らかにされ、さらに層間に介在する包接水の分類が熱分析で明らかにされた(児玉)。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)