Project/Area Number |
60106006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中沢 淳 山口大学, 医, 教授 (90025594)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
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Keywords | 組換えDNA / 微生物 / 大腸菌 / シュードモナス / 酵母 / 転写制御 / 枯草菌 |
Research Abstract |
組換えDNA実験に最もよく用いられる大腸菌について、熱ショック蛋白のオペロン群(由良)、ペニシリン結合蛋白遺伝子(鈴木)、溶菌ファージBF23の遺伝子群(溝渕)、リン酸レギュロン(品川)などの効率よく発現し、しかも発現制御をうける遺伝子のプロモータ領域の性貭と制御機構の解析を行った。また、シュドモナス、酵母および枯草菌をとりあげ、トルエン分解遺伝子群(中沢)、カンファ一酸化遺伝子群(堀内)、ガラクトース代謝系遺伝子(深沢)および胞子形成遺伝子(小林)の形貭発現と制御機構を解析し、それぞれの微生物細胞での転写機構の特徴を明らかにした。さらに、大腸菌細胞での異種生物遺伝子、たとえばシュードモナストルエン分解遺伝子群(中沢)、クレブシェラ窒素固定遺伝子(魚住)、葉緑体のtRNA遺伝子(井口)、ヒトカルシトニン遺伝子(品川)などの発現を解析し、同種細胞での発現との差違を検討した。 微生物遺伝子の正の調節機構については、昨年までに明らかになっていた、大腸菌h姿pR,シュードモナスxylR,枯草菌spoG【II】に加えて、phoB、xylS、nifAなどの正の調節遺伝子が塩基配列のレベルで解明され、いずれの遺伝子産物もDNA結合蛋白としての特徴をもつことが明らかにされた。 さらに、調節蛋白の標的DNA配列に関して、大腸菌リン酸レギュロンのプロモーター領域にPhoB蛋白の結合配列と考えられる塩基配列が同定され、窒素固定遺伝子のプロモーター領域および、意外なことにはシュードモナストルエン分解系遺伝子のプロモーター領域にntrA遺伝子産物の標的配列が存在することが明らかになった。また、酵母ガラクトース代謝系遺伝子の上流に存在する転写開始に必須な配列UASの芯になる配列を確定することができ、ここに正の調節因子Ga14蛋白が結合することが明らかにされた。
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