Project/Area Number |
60129041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 亘 東京大学, 国立大学(その他), その他 (40013825)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥45,000,000 (Direct Cost: ¥45,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥45,000,000 (Direct Cost: ¥45,000,000)
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Keywords | 医と法 / 医療経済 / 医の倫理 / 医師養成 / 医療技術 |
Research Abstract |
本年度は第3年目にあたり、全体のとりまとめが行われた。その内容は多岐にわたり、かつ膨大である。また、討議・討論の場も、種々のレベルで多くの機会をもった。その詳細は、別に提出する報告書に委ねるとして、ここには、全体の総括とも称すべき総会の内容を、その概略について記したい。 第1班では「医の倫理における諸問題」として、科学技術の内容、人工と自然の関係などに触れつつ、新しい医の倫理追及、整理を試み、第2班からは「脳死とその法的認知」「わが国の精神病院入院制度の検討」を中心に医学・医療と法の問題が論じられた。第3班においては「国際医療協力の将来」という題目の下に、世界的に喬化しつつある疾病像に基いた、21世紀における国際医療協力の在り方が論じられた。さらに第4班では「医療保障制度の現状とその背景」「望ましい医療制度の経済的特質について」としてかなり具体的な実状、考えが示された。第5班からの「医学生意識調査の結果について」は、社会及び社会心理学の立場から、医学生を対象に意識調査を行ったものであり、第6班の「医用工学技術に対する社会の要請」「医学に応用できる工学技術の予測」「医用工学技術の評価と今後のあり方」は何れも医学・医療と工学・技術との接点をついたものであった。第7班では「ドラッグデザインとプロテインエンジニアリング」として近き将来の医・薬関係を予測し、第8班、「健康概音の21世紀への提言」は健康教育の理論、実践活動、並びにその評価にとって不可欠な中心概音に言及した。第9班から「卒前医学教育の改革」「医師としての人格形成」の2題が、何れも医師養成に関する重要事項として提起され、第10班の「臨床医学の展望」「からだとこころの仕組みについての人間科学的考察」をもって、一般的発表を閉じた。何れも初期に比し、はるかに熟した、かつ具体的内容に豊むものであった。
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