ACTORモデルによる分散並列型問題解決方式の研究
Project/Area Number |
60210004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
米澤 明憲 東京工業大学, 理, 助教授 (00133116)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | オブジェクト指向 / 並列計算 / モデリング / 分散問題解決 / プログラミング言語 |
Research Abstract |
前年度の研究により一応完成している並列オブジェクト指向言語ABCLの基礎になっている並列計算モデルを発展させ、新しいモデルを構成したのが、まず今年度の研究成果の1つである。このモデルでは、各オブジェクトは、3つのモード、活性(active)モード、休止(dounant)モード、および待機モード(uaifing)のうちどれか1つを取ることが可能で、それぞれのモードの導入により到着したメッセージの処理が異なる。これらのモードの導入により、より自然な記述が可能になるとともに、これまで、ABCL言語においてセマンティクスが明確でなかった部分が除去された。この結果、現在(now)型、未来(future)型のメッセージのやりとりが、過去(past型のやりとりに環元できることが簡単に示せることになり、この環元されたメッセージのやりとりに基づく計算モデルから、数学的により精致な意味モデル構成への道が開けた。 さらに、以上のような計算モデルの上に、新しい言語ABCL/1を設計した。この言語は、並列プログラミング言語として用いるばかりでなく、並列性を持つ様々なシステムのモデリングやシミュレーションにも適するように考慮されている。この言語の主たる特徴は、メッセージ待機モードにおける到着メッセージの選択的受理の記述、通常のメッセージ送受信モードに加えて新たに導入された速達(expvess)モードなどがある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)