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筋小胞体のCa遊離と膜電位変化

Research Project

Project/Area Number 60215015
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

北沢 俊雄  順天堂大学, 医, 助教授 (90091678)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords興奮収縮連関 / 筋小胞体 / カルシウム遊離
Research Abstract

骨格筋小胞体からの生理的Ca遊離に筋小胞体膜の電位変化が関与しているかどうかについて検討した。Ca遊離の引き金として膜電位変化が起きている可能性は極めて少なく、また膜電位変化が起ったとしても高々10%程度のCa遊離しか生じないこと等はすでに昭和59年度研究実積報告書で述べた通りである。今年度は、膜電位変化によって起るCa遊離にT管膜の関与があるか、またなぜそのCa遊離が少なかったのかなどについて、カエル骨格筋skinned fiberを用いて検討した。
細胞内イオン組成変化は筋小胞体膜のみならずT管の膜電位も変化しているはずである。しかしT管が閉じていないsplit fiber標本を用いているのでT管膜はすでに脱分極状態でCa遊離の不活性化が起っていると考えられること、電顕的にT管膜を消失する50μg/mlのサポニン30分間の処理を行った後でも、Ca遊離の抑制は起らなかったことから、T管膜の関与はほとんどないことがわかった。生筋内の筋小胞体膜の【K^+】透過性はあまり高くない可能性があるので、5μMのバリノマイシンで処理したが、浸透圧変化を伴わないイオン組成変化によって起るCa遊離の量は増加しなかった。イオン組成変化によって起るCa遊離には不活性化過程があることが知られているので、10秒間の刺激を1分毎に5回繰り返したが、その効果は認められなかった。生筋内での生理的Ca遊離に伴い、Kがその内腔に取り込まれることが知られている。もしその【K^+】の内向きの流れがCa遊離にとって重要であるなら、電位変化を起すために用いている低【K^+】-塩化コリン溶液はCa遊離を減速している可能性が考えられる。カフェインによるCa遊離の際にも【K^+】の取り込みが起るので、Ca遊離チャンネルの開状態での性質は同じであると仮定して、30mMカフェインによるCa遊離速度を無【K^+】下等の条件で測定した所、2秒以内に全てのCaが遊離した。以上の結果電位変化のみでは筋小胞体は、大きいCa遊離を起さないことがわかった。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Experientia. 41. (1985)

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  • [Publications] 生物物理. 25 Supplement. (1985)

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  • [Publications] 生物物理. 25-4. (1985)

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URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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