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牛乳のリボフラビン結合性蛋白質の特性とその栄養機能の解析

Research Project

Project/Area Number 60216004
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

菅野 長右ヱ  宇都宮大学, 農, 教授 (30011969)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords牛乳 / リボフラビン / 結合性タンパク質 / 栄養機能 / 結合型リボフラビン
Research Abstract

牛乳にリボフラビン(RF)結合性タンパク質を見出し、その特性に関する基礎的知見ならびに結合型RFの栄養機能を解析することを目的にし、まず本年度はRF結合性タンパク質の存在を確認するための研究を行ない、次の3点が明らかとなった。
1.全乳のRF含量は、100g当たり174.8±14.7μgで、その分布は、クリーム、ホエー、脱脂乳膜、カゼイン画分に夫々全乳の5,60,5,18%であった。結合型RF量は平均13%で、その分布割合は、クリームに73%,ホエーに9%,脱脂乳膜に17%,カゼイン画分に6%であった。この内、脱脂乳膜画分にはホエーと乳脂肪球皮膜(MFGM)由来のRFが、またカゼイン画分にはホエー由来のRFが混在していることから結合性RFはクリームのバターミルク(=MFGM)とホエーの2画分に存在していた。
2.MFGMの乾燥物1g当たりの結合型RF含量は166μg(n=2)で、その結合率は96%であった。またホエーの熱安定性画分を55%飽和硫安で塩析すると、その上清画分にRF結合性タンパク質を濃縮することができ(RFで透析ホエーの3.5倍)、タンパク質の回収率31%に対して、81%のRFが回収された。この画分の乾燥物1g当たりの結合型RF含量は0.15μgで、結合率は4.2%であった。
3.バターミルクとその濃縮精製画分であるMFGMならびにホエーとその濃縮精製画分であるRF結合性タンパク質に富む画分を用いて、各種変性剤、界面活性剤、その他の処理を行なった。その結果、RFとタンパク質の結合は、NaCl,KCl,非イオン界面活性剤、比較的温和な陰イオン界面活性剤、加熱(90℃,30分)処理でほとんど影響されなかった。それに対して、尿素,ブアニジン塩酸,強力な陰イオン界面活性剤であるSDSおよびメタノール/クロロホルム(1:2,V/V)抽出処理では、大部分のRFが遊離され、RFとタンパク質の結合は主として比較的強力な疎水結合に依存していることが明らかとなった。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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