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¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
1,超高圧下におけるマントル物質の融解実験を行うために、主として次の点に関する問題点の改良を行った。 a)アンビル材-従来から用いられているWCアニビルは、超高圧下での高温強度が弱い欠点が指摘されてきた。今回新しい試みとして、高靭性Zr【O_2】焼結体をアニビル材に用いて圧力発生を行った。結果は、尖端切口3mmのアニビルで、約15GPa以上の圧力発生が可能であることが分った。圧力発生効率は同じ条件でWCアニビルを用いた時とほぼ同じであった。また焼結ダイヤモンドアニビルを使用して圧力発生も試みた。 b)圧力媒体-従来から半焼結MgOが用いられてきたが、熱伝導の点で問題があると指摘されてきた。今回半焼結Zr【O_2】を用いて圧力発生を試みた。その結果は、尖端切口3mmのアニビルで、LowBi-15トン,HighBi-35トン,ZnTe-45トン,Zns-60トンと、ひじょうに効率よく圧力発生が可能であることが分った。 c)ヒーター材-高融点金属(Mo,Ta,W)を真空あるいは不活性ガス中で使用して超高圧高温が発生出来るような新しい小型の6-8装置を試作して高温発生(2000℃以上)を長時間可能にするよう試みた。 d)冷却システム-長時間超高圧高温実験が保持出来るように高圧装置に冷却システムをとり付けるよう設計された新しい6-8型装置を試作した。 2,超高圧下でのマントル物質の融解する時の弾性波の変化を調べるために、パルス反射波画像重ね合せ法の装置を作り、予備的な実験として室温でAl等に関する縦波と横波のデータを、圧力約7.0GPaまで得られる技術を開発した。
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