Project/Area Number |
60225003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
亀谷 寿昭 東北大学, 農研, 助教授 (70006013)
|
Project Period (FY) |
1985
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 細胞融合 / 体細胞雑種 / 再分化能 / 薬剤耐性 |
Research Abstract |
研究の目的: 本研究は、細胞融合により、分化能消失系統及び分化の困難な植物種における植物体復元の手法を確立するとともに、体細胞雑種の分化能の発現様式を解明することを目的とする。 研究の経過ならびに成果: 本年度は、体細胞雑種選拔の指標をもつ親系統の育成を中心に研究を進めた。 1.ストレプトマイシン耐性,クロロフィル欠損株の作出 タバコのストレプトマイシン耐性株(SR)を母親に、アルビノ(Al)を花粉親として【F_1】を作り、さらに、【F_1】の自家交配を行なった。この【F_2】において、緑色個体とアルビノ個体が15:1の割合で出現した。この【F_2】のアルビノ個体(SA)は、ストレプトマイシン耐性であり、正常緑色個体との【F_1】は全て緑色個体であった。これらの結果から、SAはストレプトマイシン耐性(細胞質遺伝)で劣性の核遺伝子に支配されるクロロフィル欠損株であることが判明した。したがって、このSAと正常緑色植物との細胞融合を行い、フトレプトマイシンで選拔し、緑色個体を育成すると、それらが体細胞雑種であると考えられる。 2.5-メチルトリプトファン(5MT)耐性,硝酸還元酵素欠損株の作出、 Sinapis turgidaの葯組織由来のカルスから、KCl【O_3】と5MT耐性の細胞株(35-i)を選拔、育成した。35-iは、硝酸培地ではほとんど生育せず5MT(100μM)に対して耐性であり、また、再分化能を消失しているので、3つの指標をもっている。したがって、どんな野生型細胞との雑種でも選拔可能な親系統(ユニバーサルハイブリダイザー)と考えられる。今後、上記系統を融合親として用い、耐性形質の発現と分化能を支配する内的,外的要因について検討する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)