新規グルタミン酸阻害物質によるレセプターの動態解析
Project/Area Number |
60226023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
川合 述史 (財)東京都神経科学総合研究所, その他, 研究員 (00073065)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | グルタミン酸レセプター / レセプター / 神経毒素 / 神経筋シナプス |
Research Abstract |
本研究代表者は日本に生息するジョロウグモ(Nephila clavata)の毒腺中にグルタミン酸レセプターの特異的な阻害物質を見出した。この毒素の精製を進めるとともに種々のグルタミン酸シナプスに対する作用をしらべた。 ジョロウグモを大量に捕集し、毒液を抽出後ゲル瀘過、イオン交換樹脂クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、核磁気共鳴法等を用い精製を行った。この結果毒素(JSTX)は分子量約500〜600の耐熱性の物質で基本骨格はペプタイドあることが分った。 精製したJSTXを用い、グルタミン酸シナプスの代表である甲殻類神経筋シナプスにおける阻害機構と作用部位をしらべた。エビ歩脚伸張筋シナプスにおいて興奮性シナプス後電流(EPSC)を記録しJSTXを与えると、EPSCの振巾は毒素の投与後ほぼ指数凾数的に減衰し、その連度定数は毒素の濃度に比例した。低濃度の毒素を与えた後標本を洗浄するとEPSCの減少は止まり、その後数時間にわたり洗浄しても振巾の回復は見られずJSTXの作用が実用上不可逆的であることを示している。この状態で膜電位を変化させEPSCの電圧電流関係をしらべると、対昭と同じく直線的であった。またEPSCの下降相は毒素の作用下でも対数軸上で単相性の減衰を示しこれは膜電位の変化によっても変らなかった。このことは毒素の作用部位がグルタメイトレセプター・イオンチャネル複合体ののうち、電流ゲートと離れた場所にあることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)