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脳腱黄色腫におけるコレステロール代謝異常の生化学的研究

Research Project

Project/Area Number 60227004
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

脊山 洋右  東京大学, 医, 教授 (90010082)

Project Period (FY) 1985
Project Status Completed (Fiscal Year 1985)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords脳腱黄色腫 / CTX / コレスタノール / HPLC / レノデオキシコール酸
Research Abstract

脳腱黄色腫(CTX)は常染色体劣性の遺伝疾患でコレステロールの代謝異常である。コレステロールの代謝産物であるコレスタノールや胆汁アルコールの蓄積が報告され、胆汁や血清中の胆汁酸の異常がみられる。病気の本態はまだわかっていないが、近年ケノデオキシコール酸(CDC)の経口投与により症状が改善されることが報告され治療法としての可能性が注目されるようになってきた。
〔目的〕この疾患では血清コレスタノール値も低下するといわれ治療効果を判定するモニターとして利用できることが示唆されている。そこで本研究において血清コレスタノールの迅速で簡便な定量法の確立を企て、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析法を開発した。
〔方法〕血清100μlに一定量の内部標準物質を加え、鹸化してステロール画分を得る。塩化ベンゾイルを加えてベンゾイル誘導体に変え、アセトニトリル:ジクロルエタン(2:1)溶液としてHPLC分析に供した。HPLCは逆相ODS系カラムを用いて、0.1%酢酸を含むアセトニトリルを溶媒として分析した。UVモニター(228nm)を用いた。
〔結果〕前処理に要する時間は70分、HPLC分析は40分で2時間以内に定量値を得ることができる。定量の安定性・再現性は大変良好で、従来のGC/MS法に比べて格段に改善された。我々はこれまでに42例の分析を行ってきたが最近の5例は本法によって定量を行った。
〔考察〕CTXの診断において血清コレスタノールの定量が有効であることは過去10年間の実績から明らかである。HPLCにより2時間以内に定量できる方法が確立されたことにより、ベッドサイドでの分析も可能になって最近各医療機関で開始されたCDC投与による治療に際して、その効果の判定手段として有効に利用できるものと期待される。実際に3人の患者についてモニターが開始され投薬量決定の判断に用いられている。

Report

(1 results)
  • 1985 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] J.Biochen.99-3. (1986)

    • Related Report
      1985 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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