Budget Amount *help |
¥7,400,000 (Direct Cost: ¥7,400,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Research Abstract |
国内における核融合研究の推進は, 特別研究等により積極的になされてきているが, 各大学のプラズマ物理研究者を有効に活用し, 新しい発想を引き出すような体制が十分であるとは言えず, 特に講座規模のプラズマ物理研究者に往年の活気が見られなくなってきている. 本研究では, 各分担者が中核となり, 各大学における小規模装置を利用する研究者を総合的に組織化し, 新しいプラズマ現象の実験的解明に積極的に取り組むような体制を確立することを目的としてきた. 本年度は本研究の最終年度にあたり, 前年度同様積極的研究推進をはかるとともに, まとめの作業を行ってきた. 熊本大学で小研究会を開催し, 討論を深めると同時に, 作並において最終的なまとめのための研究会を開催した. 多くの成果が得られているが, 特に電位形成に関する実験が大きな進展を示し, オーロラ形成機構, 核融合閉じ込め装置等に有用な知見を提供するに到った. また, 負イオンプラズマ生成に成功し, 負イオンプラズマ特有な性質, 例えば, ソリトン, 自己変調等に関する新しい実験結果を得ている. 電子ホールについても実験が進み, いくつかの新しい性質の解明ができた. その他, 高周波電磁界とプラズマとの相互作用, 不安定の制御, RFPにおける電磁流体的振舞, アルフヴェン波の伝搬等についても, 新たな成果を得ている. さらに, 大直径プラズマの生成等, プラズマプロセスに関する, 基礎的研究の進展があった. 以上要するに, プラズマ物理の実験的研究の推進を行い, 多くの新しい成果を得るとともに, 核融合装置における諸現象解明に有用な知見を提供することに成功した. 今後更にこのような研究の推進が必要であり, 必要な方策の確立が望まれることを強調したい.
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