Project/Area Number |
60304025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
蚕糸学
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Research Institution | 国立予防衛生研究所 |
Principal Investigator |
前川 秀彰 国立予防衛生研究所, 技術部, 室長 (60100096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 文吾 九州大学, 農学部, 教授 (30038161)
小林 正彦 東京大学, 農学部, 助手 (30012032)
楠田 潤 国立予防衛生研究所, ウイルスリケッチア部, 研究員 (20132722)
富野 士良 東京都立大学, 理学部, 教授 (30101075)
鈴木 義昭 国立基礎生物学研究所, 細胞分化, 教授 (50132733)
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Project Period (FY) |
1985 – 1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥13,300,000 (Direct Cost: ¥13,300,000)
Fiscal Year 1987: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | カイコ / DNA導入 / 多重遺伝子 / 核多角体ウイルス / フィブロイン / 体液タンパク / コリオン / 細胞移稙 / XDH |
Research Abstract |
前年度に引き続き研究を行った. 1.注入品種については調製非休眠のN4が生存率90%以上なのでこれを使用した(蜷木・坂口). 2.P因子の注入は約300行い各幼虫の器官別にDNAを抽出しプローブとハイブリを行ったが陽性反応は検出できなかった. これは検出感度と導入率の低さによるものと考え後述するマーカー遺伝子に切り換えられた(前川・藤原・楠田). また精細胞の移殖実験は系統間で差が顕著で高いものでは14%以上である充分利用できる技術である(小林). 3.遺伝子発現の検定解析系として培養細胞及び絹糸腺におけるトランジエントな発現を確立した. マーカー遺伝子としてはショウジョウバエ熱ショック蛋白質遺伝子のプロモーターとクロラムフエニコールアセチル化酵素遺伝子それにSV40のターミネーターを組合せたものを使用した. これ以外にフイプロインプロモーターの発現も両方の系で確認された(前川蜷木小林). 4卵に関係する遺伝子としてコリオンと卵特異的蛋白質(ESP)の遺伝子の単離構造解析が進められた(坂口山下). また脂肪体特異的な貯蔵蛋白質(SP)の遺伝子及び30K蛋白質遺伝子のイントロンをもつものの構造が明らかとなった(富野). 5.invitroの転写解析系は精力的に進められいくつかの分画が同定され組織特異的発現に関与する因子を含む分画及び領域も明らかになリつつある(鈴木). またラン蚕のフイブロイン遺伝子も調節領域を同定中である(田村鈴木). 6.効率的導入ベクターとしてBMCIに検索するためと染色体の利用を考えるために, カイコ染色体の分離技術の開発を行った. パルスフィールド電気泳導法による9メガベースまでの分離が確認されその条件でカイコ染色体DNAと一部分離に成功した(藤原・楠田).以上により遺伝子導入系の一部が確立され, 組織特異的発現遺伝子も6種類と利用できることになり, 更に一部調節領域の同定も進められた. 染色体の分離技術により新しいベクターの開発も可能である.
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