Budget Amount *help |
¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
Fiscal Year 1987: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1985: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Research Abstract |
コムギ葉よりプロトプラストを調製し, さらにPercollを用いた密度勾配遠心法による葉緑体を高度に精製した. またコムギ葉を機械的に破砕し, その破砕液から葉緑体を高度に精製した. これら葉緑体画分には, アミノペプチダーゼ活性, エンドペプチダーゼ活性, ヘモグロビン分解活性が認められた. 得られた画分への他のオルガネラの混入をマーカー酵素の活性を指標に調べたところ, ミトコンドリア, パーオキシゾームのわずかな混入が示唆された. しかし, 液胞や細胞質の混入の可能性は認められなかった. また得られた葉緑体のインタクトネスを測定したところ70〜90%と高い値を示した. これら葉緑体を用いてRuBPカルボキシラーゼ蛋白の分解について検討した. プロトプラストより調製した葉緑体のRuBPカルボキシラーゼの分解活性は, 機械的手法による調製した葉緑体に較べずっと強く, 葉緑体の調製法による違いが明確に認められた. 機械的に調製した葉緑体のRuBPカルボキシラーゼ分解活性について免疫的手法等を用いて更に詳しく検討した. その結果, RuBPカルボキシラーゼを, 緑葉体の破壊液と数時間インキュベートすると, その分解物が出現してくることが認められ, しかも分解物の数とそれぞれの分子量は, インキュベーション時のpHにより若干異なっていることが示された. 又, プロテアーゼ阻害剤による影響をみたところ, ロイペプチンによる阻害が顕著であった. これらの結果は, 葉緑体にRuBPカルボキシラーゼを分解するプロテアーゼが存在することを示唆している.
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