心臓内視鏡による弁開閉機序の解明と弁形成術への応用
Project/Area Number |
60480320
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
伊藤 翼 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (10110496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湊 直樹 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30166079)
桜井 淳一 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (40170641)
樗木 等 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (50138921)
夏秋 正文 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (90075557)
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Project Period (FY) |
1985 – 1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 1987: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | 心臓内視鏡 / 弁形成術 |
Research Abstract |
1.正常心臓弁の内視鏡的観察と弁開閉機序の解明雑種成犬の抽出心臓標本を作成し、三尖弁と僧帽弁を内視鏡にて観察した。三尖弁の乳頭筋は棍棒状のものが多く、その先端が収縮末期に収縮して弁尖を支える腱索を引っ張り、弁の逆流防止に寄与していることが明らかとなった。僧帽弁の乳頭筋は幅広いものが多く、乳頭筋全体の収縮は認められるが、先端の収縮は見られなかった。以上より乳頭筋の形状によってその収縮形態が異なると考えられた。両弁とも弁輪の収縮が顕著であり、弁口面積の20-30%が収縮期に縮少し、弁逆流防止機序の一つとして作用していると考えられた。 2.弁閉鎖不全モデルに於ける観察拍動下の三尖弁及び僧帽弁腱索を内視鏡的に観察しつつ、順次離断した。腱索離断の本数によって、弁尖のprolapseの状態が異なる様をよく観察できた。僧帽弁の後尖腱索を切断していくと、前尖の収縮期のballooningが減少し消失していく状態が観察された。三尖弁でも前尖の腱索を離断していくと、中隔尖のballooningが消失した。これらは離断した弁尖のprolapseと逆流によって、流体力学的変化が生じ、ballooningが消失すると考えられた。又両弁とも、腱索の離断によって弁輪の形状が円形から惰円形となることがわかり、これは心室の収縮形態の変化に帰因するものと思われた。 3.生体内拍動心の観察 4.弁形成術の施行とその評価 5.後尖温存術式による弁置換術の施行 6.慢性実験における弁閉鎖不全モデルの観察 7.開心術時,心停止下の弁と弁下部構造の観察
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Report
(1 results)
Research Products
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