Project/Area Number |
60550555
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機工業化学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
IKEDA Sanae 徳島大学, 工業短期大学部, 教授 (20035801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SATAKE Hiromu 徳島大学, 工学部, 助手 (10124801)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | Iodate / Redox Reaction / Voltammetry / Amperometry / Sulfur Compounds / Nitrogen Compounds / Phenols / 含硫黄化合物 / フェノール化合物 / フローイジェクション分析 / 電流滴定 / 含窒素化合物 |
Research Abstract |
四チオン酸イオンと種々含硫生理活性物質との酸化還元反応を紫外分光光度計を検出器としたイオンクロマトグラフィー(IC)や回転グラッシーカーボン電極を指示電極としたボルタンメトリーなどから解析した。さらにシステインなど5種類の含硫アミノ酸をICや電流滴定法により定量する方法を確立した。また四チオン酸塩水溶液の安定性及びその定量方法についても明らかにした。 1.四チオン酸塩水溶液は中性から酸性溶液中では安定であり、滴定剤として十分利用できることも明らかにした。 2.四チオン酸塩水溶液の濃度測定にはヨウ素酸カリウムを用いた電流滴定法が適当であり、塩酸基礎液中で精度よい定量が可能であった。 3.システイン、システインエチルエステル、ペニシラミン、システアミン、グルタチオン還元型の各含硫アミノ酸と四チオン酸イオンとの反応にはシスチン-チオ硫酸イオン、スルフェニルチオ硫酸イオン-チオ硫酸イオン及びシスチン-スルフェニルチオ硫酸イオン-チオ硫酸イオンを生成する反応があり、チオール化合物の構造によって異なることがICや電流滴定法により明らかになった。また上記化合物が四チオン酸イオンとの反応を利用することにより、多量のアミノ酸と共存する複雑な試料においても定量可能であることが分かった。 4.リン酸水素ニナトリウム基礎液(pH9)中で四チオン酸カリウムによりシスチンやペニシラミンジスルフィドの影響なくシステインやペニシラミンが精度よく電流滴定できることが明らかになった。 以上の研究成果はチオール化合物の特異的な酸化剤としての四チオン酸塩の有用性を高め、有害な水銀滴定法に代るタンパク質中の活性チオール基の定量法としての応用が考えられるなど分析化学の分野に広く貢献するものと思われる。
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