Project/Area Number |
60560058
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物保護
|
Research Institution | 国立予防衛生研究所 |
Principal Investigator |
正野 俊夫 予研, その他, その他 (80011922)
|
Project Period (FY) |
1985 – 1987
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | イエバエ / ピレスロイド剤 / 有機リン剤 / 抵抗性の機構 / 殺虫剤抵抗性 / 連鎖群解折 |
Research Abstract |
1.ピレスロイド剤抵抗性イエバエの柏倉系についてピレスロイド剤のパーメスリン抵抗性遺伝子の連鎖群解折を行なった。抵抗性遺伝子は劣性であるため、柏倉系と可視突然変異系統aabysと交配し、22世代にわたって、パーメスリンと可視突然変異形質による選抜を重ね、柏倉(aabys)系を得た。この系統を用いて連鎖群解折を行なったところ、主たるパーメスリン抵抗性遺伝子は第3染色体上に存在することが明らかになった。また、第2染色体および第4染色体上の遺伝子もパーメスリン抵抗性に関与していることが示された。 2.益子系ピレスロイド剤抵抗性イエバエにおける抵抗性の機構を電気生理学的に調べたところ、ピレスロイド剤に対する神経の感受性の低下が関与していることが明らかにされ、この機構が日本産イエバエにおいてもピレスロイド剤抵抗性の主な要因になっていることが示唆された。 3.ペンタベンジルアルコールをアルコール部分に持つピレスロイド剤がkdr型ピレスロイド剤抵抗性イエバエに対して比較的低い抵抗性比を持つことをさらに2・3の化合物で確認した。しかし、電気生理学的実験によって、これらの化合物がkdr型抵抗性を克服するピレスロイド剤のリーディング化合物になる可能性は低いことが示された。 4.ジエチル型リン剤抵抗性イエバエの抵抗性の機構をパラチオン,パラオクソンを用いて調べた。抵抗性の機構として、AChEの感受性の低下,グルタチオン転位酵素および薬物酸化酵素の活性の上昇が主要な役割を果たしていることが明らかにされた。 5.不斎リンを持つ有機リン剤を合成し、有機リン剤抵抗性イエバエに対する殺虫力を調べた。O-methyl S-2-propynyl methylphophonothiolateが強い殺虫力を示した。
|