Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
tuft cellの機能を解明する目的で、ラット顎下腺主導管のtuft cellの外部環境を変化させてやり(唾液の分泌が多い条件とそれが少ない条件)、tuft cellの内部構造の変化を観察し、次の様な結果、今後の問題点を得たので、その概要を報告する。 1.唾液の分泌が多い条件としてイソプロテレノール30mg/kgを投与後20分,1時間,5時間,1日目又連続投与後2日目,4日目,6日目,8日目,を観察した。 (1)最も顕著な特徴は、ゴルジ装置が良く発達し、ゴルジ小胞の数が増加する事である。頂部細胞質にもゴルジ装置に由来すると考えられる大小の小胞が増加し、微絨毛の側部より出芽様式によって出ていく事が観察された。通常は核下部にはゴルジ装置は観察されないが、投与後1日目になると核下部にも認められる様になり、そこでもゴルジ小胞の数が増加していた。核下部のゴルジ装置に由来する小胞が基底側に出ていくのか、又管腔内に出されるのか今後検討していく必要がある。 (2)tuft cellはグリコーゲンの多い細胞であるが、投与後2日目のものにおいても、いくらか減少する程度であった。 (3)投与後4,6,8日目になると管腔内は粘液物質で満される様になるので、8N塩酸において粘液物質を除去後、管腔面を走査電顕で観察したが、tuft cellはほとんど観察されず、透過電顕観察でも変性したtuft cellが観察されるのみであった。2日目までしか正常なtuft cellは観察されず大変デリケートな細胞であると考えられる。 2.唾液の量が少ない条件として、ラットを絶食後、3,5,9日目で観察したが、グリコーゲンが多少減少するだけで、他の小器官には大きな変化は無かった。
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