パターン用レジンを用いて直接法による製作するクラスプの精度について
Project/Area Number |
60570911
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
尾花 甚一 鶴見大, 歯学部, 教授 (50064324)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 裕通 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50151535)
高山 慈子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (30175939)
阿部 實 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10089427)
宮田 孝義 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (00089426)
|
Project Period (FY) |
1985 – 1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1985: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | パターン用レジン / 片持はり / 分離材 / レスト付二腕鉤 / 永久変形量 / レジンパターン |
Research Abstract |
本研究は当初の研究計画に基きそれぞれ実験を行ない、得られた知見を昭和60年度日本補綴歯科学会関東支部学術大会および第74回日本補綴歯科学会学術大会において発表した。これらの要旨を以下に示す。 1.レジンパターンによる鋳造鉤の製作に関する実験的研究ー第1報 片持はりにおける永久変形量について、第2報 レスト付二腕鉤における永久変形量について (1)永久変形量は試料の抽出時間による影響が大きく、8分が最大であった。(2)アンダーカット量による影響は、その量が大きくなるほど永久変形量も大きくなる傾向を示した。(3)二腕鉤における変化量は抽出および形態修正時に約0〜40μmの収縮傾向を,埋没鋳造操作により約10〜40μmの拡大傾向を示し、最終的な変化量は約0〜20μmの拡大傾向を示した。(4)鋳造体を金型上に戻し適合状態の観察を行った結果、ほとんどの試料は良好な適合状態を示した。 2.レジンパターンの分離材に関する実験的研究ー分離効果および表面あらさに及ぼす影響について (1)分離効果はワセリンが最も大きかった。(2)レジン別では,パターンレジン,デュラレイ,パラビットGの順に分離が良好であった。 これらのことから,パターン用レジンを使用してクラスプを製作する直接法は,従来の間接法に比較し,精度,操作性などいずれも劣らず,臨床上有効な補綴法であることが判明した。 本年度はこれらの実験および実験結果を検討し、学会誌に投稿するための準備を行った。すでに第1報である「片持はりにおける永久変形量について の論文は執筆を完了しており、日本補綴歯科学会雑誌に投稿の予定である。また、残る二演題についても現在執筆中であり、続いて投稿の予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)