Project/Area Number |
60850017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機械材料工学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 利夫 東京大学, 工学部, 教授 (20010746)
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Project Period (FY) |
1985 – 1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥9,500,000 (Direct Cost: ¥9,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1985: ¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
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Keywords | 超々臨界圧蒸気タービン / タービンロータ / クリープ破断強度 / 10Cr耐熱鋼 / 熱処理 / 合金元素 / 焼入冷却速度 / 靭性 / 偏析 / 強化機構 / ESR溶解法 |
Research Abstract |
超々臨界圧蒸気タービンロータ材として10Cr耐熱鋼を選び以下のような研究を行った。 (1)長時間クリープ破断強度向上に関する研究 10Cr耐熱鋼のクリープ破断強度におよぼすC,N,Crなどの影響について研究を行った。Cを0.10〜0.16%,Nを0.04%に固定した試料について、600〜700℃のクリープ破断試験を行ったが、Cは0.12〜0.13%が最も良かった。またCrを10〜13%に変化させた試料につき、700℃でクリープ破断試験を行ったが11.5%Cr付近で最もすぐれていた。11.5%Cr鋼は10%Cr鋼に比較して700℃,100hのクリープ破断強度は25%向上する。またNを0.05〜0.07%添加した試料の700℃のクリープ破断試験を行ったが、C0.13%付近では0.055%が最もすぐれていた。從ってC+N量は0.18%が最も良い。 (2)クリープ破断強度におよぼす焼入冷却速度の影響 最もすぐれた高温強度を有する試料に100℃/h、700℃/hの焼入冷却速度をあたえた試料に650〜700℃のクリープ破断試験を行ったが、700℃/hの焼入冷却速度の方がややすぐれた高温強度を有する。 (3)常温靭性向上に関する研究 焼入温度を980〜1050℃に変化させて、700℃のクリープ破断試験を行ったが、強度はあまり変らない。しかし常温靭性は焼入温度が低い方がすぐれている。從ってロータ材としては100℃、からの焼入が、最も適したものと考える。 (4)強化機構に関する研究 W添加の試料は炭化物の凝集粗大化がおそく、また【M_(23)】【C_6】から【M_6】Cへの変態はいちじるしくおくらされるが、これが強化の主原因と考える。 (5)偏析に関する研究 W添加の2t鋼塊をESR法により再溶解して、鋼塊各部のC,W,Cr,RNなど化学分析を行なったが、偏析は殆んどなく均貭な鋼塊を得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)