Project/Area Number |
60850096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・土質工学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
木村 孟 東京工業大学, 工, 教授 (40016506)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 表面補強 / ジオテキスタイル / 間隙水圧 / FEM / 二次元圧密解析 |
Research Abstract |
ジオテキスタイルによる地盤の補強方法のうち、最も基本的な問題と考えられる軟弱な地盤の表面補強に関する効果を遠心力載荷装置で調べた。即ち、現地盤と同様に非排水剪断強度が深さと共に増大する模型地盤を作製し、これに荷重を載荷してジオテキスタイルの補強並びに排水効果を調べると共にFEM解析も併せて実施し、次のような結果を得た。先づ短期的な補強効果として 1.載荷に伴い地盤内に生ずる変形に関し、特に地盤の表面近傍に於ける変形はジオテキスタイルによって拘束されて小さくなること。 2.ジオテキスタイルを敷設した地盤(補強地盤)内に生ずる変形領域はジオテキスタイルによる補強のない場合の地盤(無補強地盤)内に較べて大きく、載荷重に対してより大きな土塊で抵抗する。このため地盤内に生ずる変位の絶対量は同一荷重の下で補強地盤の変形量は無補強地盤の変形量の約60%程にとどまること。 などの点が明らかとなった。これより地盤の表面補強では使用する補強材料と地盤の摩擦特性が補強効果を検討する上で重要な要素になるものと考えられる。 次に、ジオテキスタイルの有する排水機能を、補強、無補強の両地盤内の同一深さに間隙水圧計を予め埋設して調べたところ。 3.載荷に伴って発生した間隙水圧の消散開始時間を無補強地盤と補強地盤を比較すると前者は後者の場合に比べ10〜20倍も早く消散を開始すること。 4.太田一関モデルを用いた二次元圧密解析による間隙水圧挙動と実測値とが良く一致すること。などが認められ、排水層としてジオテキスタイルが十分機能することが明らかとなった。
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