誘導加熱およびレーザー光線によるハイパーサーミアシステムの開発
Project/Area Number |
60870055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
棚橋 善克 東北大学, 医, 講師 (50108495)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
Fiscal Year 1985: ¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
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Keywords | ハイパーサーミア / 温熱療法 / 高周波誘導加熱 / 腫瘍内レーザー照射 / 螢光式温度計 |
Research Abstract |
悪性腫瘍の治療法としてハイパーサーミア(温熱療法)は、その効果の大きいこと、副作用のないこと等により近年特に注目されている方法である。我々は、腫瘍内に金属を留置して外部より高周波磁界を付与し、腫瘍を必要なときに何回でもくり返し加熱する方法を開発した。一方、この方法は留置した金属と磁界の方向との相対関係により加温範囲が異なってくるという問題点がある。そこで、ニューセラミックチップを持つ光ファイバーを腫瘍内に刺入し、レーザー光線の腫瘍内照射法を併用することにより加温範囲の均一化を計った。 さて、この加温における最適温度は42.5℃以上とされており、厳密な温度管理を行なうことも重要なポイントとなる。しかし、従来の熱電対やサーミスタのような直流電圧変化を指標とする温度計測法は、このような電磁環境下で測定誤差を発生することは原理的に不可避である。今回わたしたちは、測定系に電気的回路を全く含まない光ファイバーを用いた螢光式温度計を採用して温度計測を行ない、得られたデータをマイクロコンピューターを用いてただちに解析するシステムを開発した。このシステムを用いて、動物実験による正常組織・実験腫瘍組織さらに摘出した人腫瘍組織における組織内熱伝導様式の詳細な解析を行なってきた結果、至適温度分布を実現する加温パターンを明らかにすることができた。 これらの成果にもとづき、本法をいくつかの臨床例に応用した。その結果として、鉄針刺入部を中心に肉眼的に腫瘍の縮小が認められた。摘出標本では、腫瘍細胞の壊死・変性が著明に認められ、本法の有用性が確認された。壊死部と健常部の境界は、顕微鏡的レベルでも鮮明に識別でき、Criticalな温度勾配の変化の存在が動物実験と同様に示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)