Project/Area Number |
61010002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
牧田 章 北海道大学, 医学部, 教授 (60004561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山科 郁男 京都大学, 薬学部, 教授 (70025675)
山川 民夫 東京都臨床医学総合研究所, 所長 (00009862)
鈴木 旺 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022504)
斉藤 政樹 自治医科大学, 血液研究所, 教授 (60012762)
大沢 利昭 東京大学, 薬学部, 教授 (40012603)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥25,900,000 (Direct Cost: ¥25,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥25,900,000 (Direct Cost: ¥25,900,000)
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Keywords | 細胞膜複合糖質 / ヒト臓器癌 / 癌遺伝子 / 癌性糖鎖変化 / 糖鎖合成酵素 / 血清診断 / 糖鎖単クロン抗体 / 癌細胞分化促進糖鎖 |
Research Abstract |
1.培養細胞を癌遺伝子あるいはX線でトランスホームすることにより、細胞膜の複合糖質糖鎖は顕著な変化を示した。各々の癌遺伝子で特徴的な新しいガングリオシドが誘導され、糖蛋白では糖鎖の高分子化が形質転換の早期に起こることがわかった。2.ヒト臓器癌について(1)異種糖鎖抗原の発現。結腸癌でヒツジで知られている二糖のムチン型糖蛋白の同定と蛋白上での存存様式,ヒト以外の動物種で知られているH-D抗原の微量定量法の確立した。 (2)リン酸化,硫酸化糖鎖の出現増加。甲状腺癌でリン酸化糖鎖が出現しその有効な同定法を検討した。腎癌では硫酸化糖脂質が顕著に増大することを見出した。 3.糖鎖変化をもたらす糖鎖の合成と分解の酵素肝癌のシアル酸転移酵素の活性は長鎖のガングリオシドに働く酵素は正常肝と差がないが、短鎖のものに働く酵素は亢進しており、糖鎖変化は糖鎖合成の初期段階で起こることを示唆する。他方、シアリダーゼは細胞局在,基質特異性などを異にする二つのものを精製、characterizeした。肝癌では二つとも活性が減少し、癌化糖鎖はシアル酸化が優先するとみられる。ヒト腎癌での硫酸化糖脂質の増加は硫酸転移酵素の活性亢進によることを明らかにした。4.癌関連糖鎖抗原のうち【Le^x】系糖脂質群に対する7種の単クロン抗体を作製した。これらの抗体で各種臓器癌患者の血清を調べたところ、肺腺癌など各種腺癌のマーカーになるとみられるものが一つ,肝癌に有効とみられるものが一つ,消化器癌で高値を示すものが二つあった。γGTP酵素に結合する糖鎖は癌で変化する。この酵素から解離した糖鎖に対する単クロン抗体を作り、癌患者血清を調べた結果、子宮癌初期で高値を示した。5.多分化能を有するヒト白血病細胞HL-60にラクト系ガングリオシドを加えると、濃度依存的に増殖抑制が起き、顆粒球への分化が誘導された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)