マウス乳癌ウイルス(MMTV)を中心とする各種動物の乳癌発生機構の比較解析
Project/Area Number |
61010037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 宗光 名大, 医学部, 教授 (10073107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯科部, 教授 (60089951)
今井 俊介 奈良県立医科大学, 助教授 (10075038)
松沢 昭雄 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50012745)
大野 典也 東京慈恵会医科大学, 教授 (60147288)
田中 春高 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10027310)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥14,700,000 (Direct Cost: ¥14,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥14,700,000 (Direct Cost: ¥14,700,000)
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Keywords | 乳癌ウイルス / スンクス乳癌 / ラット乳癌 / マウス乳癌 / ヒト乳癌 / ヒト乳癌抗原 / 妊娠依存性乳癌 / MMTV / MMTVゲノム / 乳癌抑制遺伝子 / 乳癌前癌病変 / MMTVの定量法 / MMTV-LTR |
Research Abstract |
動物レベル:1)【II】-TesマウスのMMTV産生を抑制せず乳癌の発生のみを抑制する新しい遺伝子は、単一の劣性遺伝子であることを確認した。今後他の乳癌嫌発系マウスとの交配による乳癌抑制率や、化学発癌の抑制の有無を調べる(星野、小野)。2)DDD-Mtv-2マウスの乳癌からホルモン依存性可移植性株を樹立し、前癌病変の研究の好適の材料となることを発見した(松沢)。3)ヌードマウスを用いてT細胞がMMTVの運搬者であることをつきとめた。今後乳汁経由のMMTV感染にT細胞の関与の有無を検討する。(螺良、今井)。細胞レベル:1)マウス乳癌培養株から分離した接触阻止クロンと非接触阻止クロンの遺伝子を比較しMMTVの挿入部位には相違がないことを確認した。次に癌遺伝子の活性様式を比較する予定である(星野)。2)MMTVによる細胞融合法によるMMTVの定量法の確立の目処がついた(木村)。遺伝子レベル:1)スンクス乳癌ウイルスの遺伝子はa)LTRにTATAATTのTATAboxがあり、更にTGTTCTなるグルココルチコイドに反応する塩基配列が存在することを明らかにした。これによりマウス乳癌ウイルスとの共通性が存在するとこが判明した。このことは、デキサメサゾンでウイルスの産生が増強される実験と良く一致する(田中、重定、星野)。2)ラット乳癌より分離したウイルスの塩基配列を調べLTR,gag,pol領域は相同性が高いが、env領域は低いことを、又DMBA誘発乳癌ではウイルス遺伝子のコピー数が増加していることを見出した(土田)。3)MMTVのLTR領域のORFのコードする蛋白は、授乳期乳腺と妊娠依存性乳癌に検出され、自律性乳癌には存在しないことが判明した。従ってこの蛋白は前癌病変の時期に働いていることが明らかとなった(重定、田中)。ヒト乳癌:MMTV-gp52と共通抗原性を有するヒト乳癌細胞蛋白の抗体は、MMTV-gp52と反応することを確認した。診断的価値を検討中である(大野、星野)。
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Report
(1 results)
Research Products
(32 results)