モノクローナル抗体を用いたCEAの免疫学的・分子生物学的研究ならびに新しい応用
Project/Area Number |
61010062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
谷内 昭 札幌医大, 医学部, 教授 (50045324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60117603)
西 信三 北海道大学, 医学部, 教授 (20001894)
木幡 陽 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30030852)
森 武貞 大阪大学, 医学部, 教授 (60028496)
松岡 雄治 福岡大学, 医学部, 教授 (70078773)
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Project Period (FY) |
1984 – 1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥11,100,000 (Direct Cost: ¥11,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥11,100,000 (Direct Cost: ¥11,100,000)
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Keywords | CEA / モノクローナル抗体 / 糖鎖構造 / 高感度微量測定法 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
CEAの化学構造の詳細および癌特異性は現在に至るも不明な点が多い。本研究においては研究者らが独自に作製・研究を積み重ねてきた各種抗CEAモノクローナル抗体を駆使して総合的かつ系統的にCEA分子の解析を行なうことを主な目的としたが、同時にその有用な臨床応用をも目指した。その結果本年度は、国際比較のために得た各種抗体をもCEA標品および類縁抗原との反応性から分類するとともに、抗体間の相互作用の解析から全体として少なくとも25個の抗原決定基をCEA分子上に同定することができた。さらにこれらの抗体を組み合わせたSandwich ELISA法による血清測定系を設定し、CEA陽性非癌疾患の疑陽性率を低下させ得る系を確立した。CEA分子上の糖鎖に関しては、これまでType【II】鎖を骨格とした一連の血液型関連抗原決定基を側鎖にもった複合型糖鎖と高マンノース型糖鎖とから構成されていることを明らかにしてきたが、CEA糖鎖構造の癌性変化を解析すべくNCA-2糖鎖について比較すると、CEAとは対照的にType【I】鎖、Galβ1→3GlcNAcを基本骨格とした側鎖をもつ複合型糖鎖であることが判明し高マンノース型糖鎖は一切含まれなかった。このことはCEAの癌性変化においてType【I】鎖の形成に与かるGalβ1→3GlcNAc特異的ガラクトース転移酵素の異常が重要であることを示唆している。また癌化による高マンノース型糖鎖の出現は、癌細胞における糖鎖のプロセジングに関与する酵素の活性または細胞内オルガネラにおける配列の大幅な変化を示唆している。また免疫組織学的検討では、新しく開発したHistoin situ hybridization法を用いると、ras,mycの癌遺伝子の癌遺伝子の発現とCEAの発現の間には現在のところ関連性を認めていない。すでにCEAmRNAとのハイブリダイゼーションが示唆されているプローグを得ており、さらに米国、カナダとの共同研協で、cDNAのクローニングが成功裏に進んでいる。
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Report
(1 results)
Research Products
(19 results)