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化学発癌物質によるオンコジンの化学修飾と活性化

Research Project

Project/Area Number 61015020
Research Category

Grant-in-Aid for Cancer Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

橋本 祐一  東大, 薬学部, 助手 (90164798)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywords腫瘍遺伝子 / DNA / トランスフォーメーション / NIH3T3
Research Abstract

近年のオンコジン(腫瘍遺伝子)に関する研究の進歩には目覚ましいものがあり、種々の疾患状態を呈する「癌」はオンコジンの活性化(細胞をトランスフォームさせるという意味において)された結果であると解釈されるようになってきた。化学発癌過程においてもオンコジンの活性化が報告されており、その機構として化学発癌物質のDNAへの結合が呼ばれている。しかし、化学発癌物質によるDNAの化学修飾がオンコジンの活性化を惹き起こし、その結果細胞を癌化させることを直接に証明した実験例は極めて少ない。本研究者は、加熱調理食品中に存在する発癌物質、2-アミノ-6-メチルジピリド〔1,2-a:B´,2´-d〕イミダゾール(Glu-P-1)および我国で見い出された発癌物質、4-ニトロキノリン-N-オキシド(4NQO)について、これらの発癌物質によるDNAの化学修飾がオンコジンの活性化を惹き起こし、細胞癌化の直接の原因となることを証明する実験を行なった。オンコジントしては点突然変異により活性化することの確立しているラス遺伝子を選択した。ヒト正常細胞由来のラス遺伝子(プロトラス遺伝子、細胞トランスフォーメーション活性を持たない)をGlu-P-1もしくは4NQOによりバイオミメティックに化学修飾し、Glu-P-1結合ラス遺伝子および4NQO結合ラス遺伝子を得た。これを、活性型オンコジンの検定に繁用されるNIH3T3細胞に導入したところ、高率にトランスフォーマントが得られた。このことはGlu-P-1や4NQOによるDNAの化学修飾がラス遺伝子を活性化し細胞をトランスフォームさせる原因となることを確実に証明したことになる。さらにトランスフォーマントにおいて組み込まれたヒトラス遺伝子の構造を解析したところ、約半数においてはプロトラス遺伝子の12番目コドンが突然変異することにより活性化されたラス遺伝子が存在していたことが判明した。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 橋本祐一: 薬学雑誌. 106. 638-652 (1986)

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  • [Publications] 橋本祐一: 癌と化学療法. 13. 3354-3364 (1986)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] 橋本祐一: Nucleic Acids Research,Symposium Series,. 17. 135-138 (1986)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] 橋本祐一: Japanese Journal of Cancer Research(Gann). 78. (1987)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] 橋本祐一: "続生化学実験講座第【I】巻,遺伝子研究法【I】,日本生化学会編" 東京化学同人, 17 (1986)

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      1986 Annual Research Report

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Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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