Project/Area Number |
61015041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福原 資郎 京大, 医学部, 助手 (40142301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 玲 神戸大学, 医学部第二病理, 助手 (60144565)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | リンパ系腫瘍 / 特異的染色体変異 / がん関連遺伝子 |
Research Abstract |
当研究室で樹立した14g32転座(14g+)をもつ5株のBurkitt Lymphoma関連細胞株と2株の濾胞性リンパ腫細胞株、および8g+をもつ末梢性T細胞リンパ腫株について、特異的切断点にMappingされているがん関連遺伝子の動態と構造機能を解析し、以下の知見をえた。 1.Burkitt Lymphoma関連細胞株 t.(8;14)をもつ3株と由来不明の14g+をもつ2株において、C-mycの構造異常を確認した。再構成を示す4株では第1エクソンとその近傍に切断点をもち、再構成のみられない1株では2倍程度のコピー数の増加が観察された。これらの細胞株の14g32転座におけるC-mycとH鎮遺伝子の関連について比較検討を加える予定である。 2.濾胞性リンパ腫細胞株 t(14;18)をもつ2株にbcl-2遺伝子の再構成と転写活性の亢進を認めた。しかし、その切断点(18g21.3)にmappingされているC-yes-1遺伝子の再構成は認めず、またその転写活性も検出されなかった。したがって、この14g32転座様式に伴う発がん機転にC-yes-1の関連はないことが示された。今後、bcl-2の生物学的意義を明らかにしたい。 3.末梢性T細胞リンパ腫株 helper/inducer型のphenatypeを示し、3倍体域細胞より構成されるT-34株は、複雑な核型の中に8g+をもつ。この細胞株のC-myc遺伝子は強い増幅を示したが、数種の制限酵素の消化によってもその再構成は検出されなかった。この現象は、8g+と関連するものと考えられるので染色体分子雑種形成法による確認が必要である。
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