Project/Area Number |
61015070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
静田 裕 高知医大, 医学部, 教授 (50025631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 道子 高知医科大学, 医学部, 助手 (60158722)
黒崎 知博 高知医科大学, 医学部, 助手 (50178125)
宇城 啓至 高知医科大学, 医学部, 講師 (10151854)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | ポリADP-リボース合成酵素 / mRNA / cDNA塩基配列 / アミノ酸一次構造 / genomic DNA |
Research Abstract |
ポリADP-リボース合成酵素はクロマチンに存在し、種々の核蛋白上にポリADP-リボースを合成する酵素である。近年本酵素はDNAの修復に重要な役割を果たすことが示唆されて以来、発癌との関連が注目を集めている。我々は本酵素の遺伝子構造の解明を目指す研究の第一歩を開始して以下の知見を得た。 1) ヒト胎盤から酵素を精製して均一標品を得て、この酵素がDNA結合ドメイン(44Κ)、自己修飾ドメイン(22K)、基質結合ドメイン(54Κ)の3つの異なったドメインに限定蛋白分解しうることを明らかにした。 2) 54Κ(NAD結合ドメイン)に由来する40Κ断片を単離し、このアミノ酸配列を36残基まで決定し、それに対するオリゴヌクレオチドプローブを合成した。 3) 上記プローブを使ってoligodTcDNA libraryをスクリーニングして約2KbのcDNAクローンを得た。さらにこれをprimer extensionによってcDNA鎖を延長し、互いにoverlapする合計8個のクローンを得た。なお各クローンを用いてNorthern hybridizationを行ない、本酵素のmRNAが約4.9Kbの単一バンドから成ることを示した。 4) 各クローンの塩基配列を決定し、3Kbにわたるcoding regionを明らかにした。 5) 塩基配列から明らかにされた推定アミノ酸一次構造の各ドメインの特性を明らかにすると同時に、本酵素のcDNAがmurine c-mybおよびhuman interleukin【I】precursorなどと若干のアミノ酸配列の相同性を持つことを示した。 以上の結果に基づき、現在cDNAをプローブとして用いgenomic DNAを分離し、その特性を解析中である。
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